国際音楽産業見本市MIDEM(ミデム)が明日2月1日より開始

コラム 高橋裕二の洋楽天国

今年(2014年)の国際音楽産業見本市MIDEM(ミデム)は現地時間で明日2月1日(土曜日)から2月4日までの3日間、フランスのカンヌで開催される。世界中の音楽業界関係者が観光閑散期のカンヌに集まって、音楽の商談をする。名刺交換や1年に1回の顔合わせといった意味合いもある。

日本からの参加者は洋楽アーティストや洋楽曲の買い付けの為に、レコード会社の洋楽担当者、音楽出版社の洋楽スタッフが参加する。また輸入盤の買い付け会社や、デジタル配信サービス関係者も参加。大まかな日程は、代理店「リージェンシー・グループ」の2014年版によれば、今年の標準的なスケジュールは以下だ。今日(1月31日)出発する。

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1月31日(金曜日)朝 成田空港発 パリ(シャルル・ド・ゴール)着 パリ発 ニース着 ニース発 カンヌ着
2月 1日(土曜日)朝 会場「パレ・デ・フェスティバル」にてIDカードの発行 会場内外で商談
2月 2日(日曜日) 会場内外で商談
2月 3日(月曜日) 会場内外で商談
2月 4日(火曜日) カンヌ発 ニース着 ニース発 パリ(シャルル・ド・ゴール)着 パリ発
2月 5日(水曜日) 成田空港着

ニース空港からはバスやタクシーでカンヌ市内にあるホテルに、金曜日の夜8時頃には着く。翌日の朝一番で見本市の会場「パレ・デ・フェスティバル」に行き、インターネットや旅行会社で事前に登録した番号でIDカードを発行してもらう。

会場内の商談場所(スタンドと呼ぶ。昔はブースとも言っていた)で、例えばレコード会社なら、日本で売れそうな洋楽アーティストを事前に調べミーティングをする。最近だとMIDEM期間中のスケジュールは日本を発つ前に相手先とメールで殆ど決めておく。「飛び込み商談」程時間的に無駄な事はない。

スタンドを借りるのは大変お金がかかるので、日本の音楽関係者の場合、音楽出版社協会と日本レコード協会が用意したスタンド(打ち合わせ用のテーブルと椅子がある)やロッカーを借りる事になる。ここでのデメリットは、自分達がどこの会社と打ち合わせしているかが丸見えで、あげく事前にミーティングのアポイントメントをとってない外人勢がひっきりなしに飛び込んでくる。

最近の傾向は、会場外での打ち合わせが大変多い。一番の理由は、会場内に入る為の登録料が高い。ヨーロッパの小国のインディーズや音楽出版社にとっては大きな負担だ。登録をしない外人勢とは、会場近くのホテルのロビーやカフェやバーで打ち合わせをする事になる。今まで何回か会っている外人勢ならいいが、今回初めてという外人をごった返すホテル内のロビー等で見つけるのはそうは簡単ではない。商談は朝から夜まで。食事はまあまあだ。会場周辺にはピザや中華や勿論フレンチの店がある。忙しかったら歩いて3分のマックだ。

今年はダフト・パンクがグラミー賞を取ったので、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の作品の売買ガ多いかもしれない。業界紙ビルボードによると、昨年(2013年)のMIDEMの登録参加者は6400人を越え。参加企業は3000社だった。

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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