レディー・ガガ、長年に渡りマネージャーを務めたトロイ・カーターと決別

コラム 高橋裕二の洋楽天国

レディー・ガガと長年にわたってマネージャーを務めたトロイ・カーターの関係が終わりを迎えると、ラジオ業界誌ヒッツが昨日(4日)伝えた。

トロイ・カーターはレディー・ガガのビジネスを仕切る黒幕(マネージャー)として、ツイッターやフェイスブックといったソーシャル・メディアを最大限に活用した。今現在(2013年11月)、フェイスブックのファンは6000万人いるし、ツイッターのフォロワーは4040万人いる。トロイ・カーターとジャスティン・ビーバーのマネージャー、スクーター・ブラウンは友達だが、スクーター・ブラウン程YouTubeを重要視しない。

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アメリカでレコードを売るためのメディアはラジオだが、リトル・モンスターことレディー・ガガが好きな少女達はそれほどラジオを聴かない。ラジオ局の編成マンもレディー・ガガをそれほど特別視はしない。ニュー・アルバム「アートポップ」からのファースト・シングル「アプローズ」は8月11日に発売されたが、ラジオでのかかり方は3ヶ月もかかって未だ5位だ(11月3日締めのメディアベース社のTOP 40フォーマット・チャート調べ)。

業界誌ヒッツが以前からスクーター・ブラウンの動きを伝えていた。スクーター・ブラウンが立ち上げるベンチャー企業にトロイ・カーターやブルーノ・マーズのマネージャー、ブランドン・クリードやブリトニー・スピアーズのマネージャー、ラリー・ルドルフ等が参加するという噂があった。

アメリカのマネージャーは日本の付き人的マネージャーとは大違い。アーティストの未来図を描いて、様々な手段を使ってスーパースターへと押し上げる。その為マネージャーはアーティストが稼ぎ出す金額の15%や20%を報酬として受け取る。仮にレディー・ガガの年間の稼ぎ高が50億円なら、トロイ・カーターは7.5億円から10億円を手にする。これだけの報酬を見限ったという事は、スクーター・ブラウン等とそれなりのビッグ・ビジネスが見えて来たという事だろうか。

いずれにせよ来週の11日にニュー・アルバム「アートポップ」が発売される直前でこんな噂が流れるのは、それなりの理由があるのだろう。

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