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ロビン・シック「ブラード・ラインズ」の盗作騒ぎ、マーヴィン・ゲイ遺族が非難

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ロビン・シック

今全米で11週間シングル・チャート1位を続けているロビン・シックの「ブラード・ラインズ」。ソウル・シンガー、マーヴィン・ゲイの遺族から非難を浴びている。アメリカの業界各誌が伝えた。

発端は「ブラード・ラインズ」がマーヴィン・ゲイの大ヒット曲「黒い夜(Got To Give It Up)」に酷似しているものだとマーヴィン・ゲイの遺族が主張した事だ。「黒い夜」は1977年にビルボード・シングル・チャートで1位になった曲。

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「ブラード・ラインズ」はアーティストのロビン・シックとフィーチャリング・アーティストのファレル・ウィリアムスと作家のクリフォード・ハリスが書いた。遺族の主張に対していち早くロビン・シック側はロサンゼルスの地方裁判所に、著作権侵害ではない事を認めて欲しい旨の訴えを起こした。これに対してマーヴィン・ゲイの二人の息子と一人の娘は激怒した。ゴシップ・サイトのTMZには、「父の有名な曲を恥じもなく使い、私達に失礼にあたった」と語った。

事の成り行きは定かではないが、裁判を起こしながらロビン・シック側はマーヴィン・ゲイの遺族に和解金ではないが、六桁のドルに相当する金額を支払うと提示したとビルボード誌は伝えた。10万ドルなら約1000万円だし、90万ドルなら9000万円だ。この提案に遺族は即断った。ロビン・シック側に対して裁判を起こす事を検討しているという。

今回の盗作疑惑騒動。ロビン・シック側は、「盗作じゃない。それを裁判所が認めて欲しい」というもの。最初からマーヴィン・ゲイの遺族が訴えたわけではない。いずれにせよ本格的に裁判に持ち込まれれば。そこで勝ったらマーヴィン・ゲイの遺族にはかなりのお金が支払われるだろう。しかし示談の可能性も大だ。

ところでこの「ブラード・ラインズ」に対し、もう一人が訴えを起こしている。ファンク・バンド、ファンカデリックのジョージ・クリントンだ。彼が書いた「Sexy Ways」に似ているという。

今年(2013年)最大のシングル・ヒットになりそうな「ブラード・ラインズ」。しばらく落ちつかなそうだ。

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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