Spotify、NY市と音楽教育向けの音楽ハッカソン開催

コラム All Digital Music

音楽ストリーミング「Spotify」とニューヨーク市が世界で初めて音楽教育向けの音楽ハッカソンを開催へ

img via Music Education Hackathon

音楽ストリーミング「Spotify」とニューヨーク市は協力して世界で初めて音楽教育向けの音楽ハッカソン「Music Education Hack/NYC」を開催します。

これはSpotifyとニューヨーク市の教育委員会が、削減される音楽教育の予算のため、子どもたちがまともなアートや音楽の授業を受けられなくなっていることや教育者を危惧して計画されました。音楽ハッカソンではアプリ開発者やウェブ開発者が協力しながら、音楽とテクノロジーを連携させて教育現場向けのニーズや課題解決を支援する、コスト効率が高く音楽教育に効果的なアプリ開発を目指します。また音楽ハッカソンでは、現役の音楽教師も立ち会い、開発者と問題や課題、アイデアを共有します。

Music ED Hack/NYCは6月28日と29日の2日30時間に渡って行われます。スポンサーにSpotifyのほかにAmazonや音楽解析サービスEcho Nestなどが集まっています。ちなみにSpotifyやEcho Nestは音楽ハッカソンに特に熱心な企業で全米以外にもヨーロッパでのハッカソンにも参加・スポンサーをしています。音楽ハッカソンの最後にはブルックリンのローカルバンドSt. LuciaがSpotify Sessionとしてライブを披露する予定です。

ハッカソンといえば、テック業界ではFacebookやGoogleが有名ですが、音楽業界内でも盛り上がりを見せています。現在音楽ハッカソンは世界各地で定期的に開催されるイベントになりました。世界中で音楽ハッカソンを企画運営している「Musichack.org」の人たちや、ニューヨークで毎月開催される「Monthly Music Hackathon NYC」など、テクノロジーを使って音楽シーンを盛り上げようとする新しい動きが起きています。

ハッカソンというと一部のテクノロジー界隈でのカルチャーのようにとらわれがちですが、今回の取り組みのようにリアルな課題を解決する手助けを作ることもできます。学校で困っている子どもたちや教師を音楽テクノロジーのチカラで助けようとする動きが始まったことは素晴らしいことだと思います。

先日も音楽ハッカソンのニュースをお届けしました。こちらは音楽フェスとハッカソンという、一見途方も無い組み合わせによるイベントです。

米野外音楽フェス「ボナルー・フェスティバル」が音楽ハッカソンを開催

日本で音楽ハッカソンをやりたいと何人の方には言っているのですが、現実のモノにしてみたいですね。

■記事元http://jaykogami.com/2013/06/2273.html


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記事提供:All Digital Music(by Jay Kogami)

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ジェイ・コウガミ Profile:
海外のデジタル音楽情報をテーマに、音楽ストリーミングサービスやその他の音楽サービス、デジタル音楽トレンドの動向、クリエイティブなデジタルPR事例、企業の音楽マーケティングなどをいち早く日本で紹介。

高校から米国オレゴン州ポートランドで生活。高校でネットラジオ、大学で初期のナップスター(Napster)やP2Pファイル共有サービスを体験、以降音楽コンテンツと人のコミュニケーションに関心を持つ。

オレゴン大学在籍中は、地元のコミュニティラジオ局「KWVA」でDJとプログラム・ディレクターを3年弱担当。

これまで「ベストギア」(徳間書店)での取材、音響雑誌「Gaudio」(共同通信社)での連載、オンライン音楽ニュースサイト「コラム・スピン」などで執筆。

またインディーズ・アーティストのオンラインプロモーションを手伝っている。

音楽好きとテクノロジー好きに最新のデジタル音楽情報と、新しい音楽体験を届けるべく日々奮闘中。音楽業界に、新しい音楽体験情報を届ける。現在プロジェクトチーム「soundtribe」で活動中。