「ロックの殿堂2013」ライブパフォーマンスにキャロル・キング、アッシャーら追加決定

コラム 高橋裕二の洋楽天国

昨日(3月26日)、2013年のロックの殿堂入り式典で演奏するアーティストの追加発表があった。新たにキャロル・キング、アッシャー、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのジョン・フォガティやジャクソン・ブラウンが演奏する事になった。昨年12月に発表された2013年のロックの殿堂入りアーティストは以下だ。

ラッシュ
ランディー・ニューマン
ハート
パブリック・エネミー
故ドナ・サマー
故アルバート・キング

「ロックの殿堂」入りする為の条件は、ロック・ミュージックに貢献したアーティストで、最初の作品を発表してから25年が経過したアーティスト、ミュージシャンやグループというシンプルなもの。死去していても対象になる。約600人の業界関係者の投票で選ばれる。

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ラッシュはカナダ出身の3人組ロック・バンド。今時珍しい、プログレッシブ・ロックとよばれるサウンド。昨年(2012年)発売した最新アルバム「クロックワーク・エンジェルズ」はビルボード・アルバム・チャートの初登場2位になった。1968年の結成だが完璧な現役。アルバム主義でシングル・ヒットは殆どない。

フー・ファイターズのデイヴ・グロールとテイラー・ホーキンスがラッシュの為の殿堂入りスピーチを行う。

ランディー・ニュ-マン(69歳)は男性シンガー・ソングライター。知名度の割にレコード・セールスは芳しくない。しかしランディーの書いた「ママ・トールド・ミー」はスリー・ドッグ・ナイトにカバーされビルボード・シングル・チャートの1位になった。日本では1978年に発売されたアルバム「リトル・クリミナルズ」で多くのファンを掴んだ。最近は映画音楽の仕事が多く、2002年映画「モンスターズ・インク」の主題歌「イフ・アイ・ディドゥント・ハブ・ユー」でアカデミー賞歌曲賞を、2011年映画「トイ・ストーリー3」の主題歌「僕らはひとつ」で再び歌曲賞を受賞した。

イーグルスのドン・ヘンリーがランディー・ニューマンの為の殿堂入りスピーチを行う。その後ランディー・ニューマンはジョン・フォガティやジャクソン・ブラウンと一緒に演奏する。

ハートはカナダ出身のアン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンの姉妹バンド。日本でもシングル「バラクーダ」がヒットした。サウンドガーデンのクリス・コーネルがハートの為の殿堂入りスピーチを行う。

パブリック・エナミーは1987年にレコード・デビューしたヒップ・ホップ・グループ。メンバーの過激な発言がたびたび物議をかもした。影響力や知名度の割には大ヒット作が無く、アルバム「アポカリプス91」がビルボード・アルバム・チャートで最高位の4位だった。

映画監督スパイク・リーと歌手ハリー・ベラフォンテ(86歳)がパブリック・エナミーの為の殿堂入りスピーチを行う。

ドナ・サマーは何度も「ロックの殿堂」入りが噂された。ディスコ・クイーンと呼ばれ、多くのヒット曲、「愛の誘惑」、「マッカーサー・パーク」、「ホット・スタッフ」、「バッド・ガール」、「情熱物語」他を放った。昨年(2012年)5月、63歳で亡くなった。クリスティーナ・アギレラとジェニファー・ハドソンがドナ・サマーの為に歌唱する。

ブルース・ギタリストのアルバート・キングは1992年に死去している。亡くなってから約20年後の殿堂入りとなった。ジョン・メイヤーが故アルバート・キングの為に演奏する。

30年前(1983年)の4月、ロックの殿堂はアトランティック・レコードのアーメット・アーティガンの主導で設立された。今年の「アーメット・アーティガン生涯功労賞」はプロデユーサーのルー・アドラーに贈られ、キャロル・キングが歌を捧げる。またもう一人の功労賞はプロデューサー、クインシー・ジョーンズに贈られ、アッシャーが歌唱する。

殿堂入りの式典は4月18日、ロサンゼルスのノキア・シアターで行われる。チケットは既に売り切れた。

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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