ジェイZ、ケンドリック・ラマーらが参加 米Yahoo!が今夏に大型音楽ツアーをスポンサー

コラム All Digital Music

米Yahoo!が今夏に大型音楽ツアーをスポンサー、ジェイZ、ケンドリック・ラマー、Macklemore、ジャスティン・ティンバーレイクらが参加

Yahoo! on the Road
img via Yahoo! on the Road

米Yahoo!はライブ音楽ビジネスの領域に進出するとSXSWで発表し、「Yahoo! on the Road」ツアーをこの夏に開催します。

「Yahoo! on the Road」にはジェイZ、ケンドリック・ラマー、Jコール、Mackelemore and Ryan Lewisが参加し、特別ゲストにはジャスティン・ティンバーレイク、フランク・オーシャン、トレイ・ソングズが参加予定です。

Yahoo! on the Road
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「参加者向けに毎日モバイル・エンターテイメントと、春と夏には世界で最もホットなバンド、コメディアン、特別ゲストをフィーチャーしたイノヴェーション・フェスティバルをお届けします」とYahoo!は説明しています。

ツアーは5月3日にニューヨークから始まり31日のサンフランシスコまで米国14都市で開催、その後ヨーロッパに渡りベルリンやロンドンを含む7個所で開催します。フィナーレのロンドンでは、7月12日から14日の3日間の大型フェス「Yahoo! Wireless Festival」の一部として行われます。

Wireless Festivalの主催はライブ・ネイションですが、Yahoo!はヘッドラインのスポンサーシップ権を獲得しているため、ヘッドライナーには自分たちのツアー参加アーティストを送ることができます。今年はジェイZとジャスティン・ティンバーレイクがヘッドライナーを務めます。これも新しいビジネスもでるになっていきそうですね。

ペプシやコカコーラと同様に、Yahoo!も音楽を使って企業ブランディングを仕掛けて来ました。企業によるマーケティング・キャンペーンとスポンサーシップを得ることによって、音楽フェスやコンテンツはフェス直前のプロモーションだけでなく、オンラインを活用した持続的なプロモーションを実現できるメリットがあります。またYahoo!にとっては自社のサービスを利用者以外のユーザーにプロモートできるまたとない機会となり、フェスまでの期間にアーティストとのコラボをはじめさまざまなコンテンツを生成し、ユーザーにプッシュすることが出来るようになるメリットがあります。

フェスに企業が出展する・スポンサーするだけでは、もう影響力を発揮できない時代になりました。フェス参加者はライブ以外でも付加価値を要求してきます。このコラボレーションもまた勢いあるライブ音楽ビジネスが提供する音楽体験と、音楽とのブランド戦略の新しい流れを示しています。

■記事元http://jaykogami.posterous.com/yahoozmacklemore


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記事提供:Jay Kogami’s posterous

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ジェイ・コウガミ:
音楽とテクノロジーの時事を扱うブロガー。海外のデジタル音楽情報をテーマに、ソーシャルな音楽サービス, 業界の動向、クリエイティブなデジタルPR事例をいち早く日本で紹介している。
学生時代は米国オレゴン州で生活。高校でネットラジオ、大学でNapsterを体験、以来オンライン x 音楽コンテンツ x 人の在り方について関心を持つ。
音楽好きと音楽業界に、新しい音楽体験情報を届け、幅広いインディーズ系アーティストを応援。現在プロジェクトチーム「soundtribe」で活動中。

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