米ビルボード「2012年全米トップ・アーティスト10」発表

コラム 高橋裕二の洋楽天国

年末の恒例で、業界誌ビルボードが2012年に活躍したアーティストのトップ10を発表した。ビルボード誌の様々なチャートのデータを総合したもの。ラジオ局での放送回数も含む。トップ10は以下。

1位)アデル

2位)リアーナ

3位)テイラー・スウィフト

4位)ドレイク

5位)ジャスティン・ビーバー

6位)ニッキー・ミナージュ

7位)ケイティ・ペリー

8位)マルーン5

9位)LMFAO

10位)ワン・ダイレクション

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1位、4位、10位のアーティストは、2012年内に新しいレコードを発売していない。1位のアデルはアルバム「21」を2012年だけで420万枚を売り上げた。2月にあったグラミー賞で、最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞と最優秀アルバム賞を獲得した事が大きい。他を寄せ付けないアルバム・セールスを記録した。

2位のリアーナはシングル・セールスとラジオでの放送回数がともにいい。ニュー・アルバム「アンアポロジェティック」が100万枚を超えなくてもシングル・ヒットでカバーした。3位のテイラー・スウィフトはニュー・アルバム「レッド」が220万枚を超えた。4位のドレイク(26歳)はカナダ出身のラッパー。アルバムから5枚もシングルがカットされ、リズム系ラジオ局の放送回数とデジタル・ダウンロードで稼いだ。ヒップ・ホップ/ラップなのだが音楽批評家からの受けが凄くいい。

5位のジャスティン・ビーバーはようやくラジオでの放送回数が増えてきた。ファンである少女達の以前の聴き方はYouTubeで。ファンの年齢層が拡大してラジオでも新しいファンを掴んだのだろう。6位のニッキー・ミナージュはアメリカの少女達のファッションのお手本。女性ラッパーながらラジオでのかかりがいい。7位のケイティ・ペリー(28歳)は買収されたEMIミュージックの看板スター。こちらもラジオ局の受けがいい。

8位のマルーン5はボーカルのアダム・レヴィーンがオーデション番組「ボイス」の審査員をやっているので知名度は高い。シングル「ワン・モア・ナイト」が大ヒットし、その為韓国のPSYが歌う「江南スタイル」はビルボード・シングル・チャートの1位になれなかった。9位のLMFAO(エルエムエフエーオー)はモータウン・レコードの創業者の息子と孫という異色のユニット。シングル「パーティー・ロック・アンセム」の特大ヒットが大きい。アルバムは売れなくてもシングルのデジタル・ダウンロードが絶好調。ラジオでのかかりもいい。

ワン・ダイレクションは5人組のボーイ・バンド。アイドル・グループだ。昨年(2011年)発売したデビュー・アルバム「アップ・オール・ナイト」を今年だけで140万枚を売った。来年の活躍次第ではバックストリート・ボーイズやインシンクといった超大物アイドルになれる可能性がある。

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