パーカッショニスト、ラルフ・マクドナルドが死去

コラム 高橋裕二の洋楽天国

パーカッション奏者、作曲家、プロデューサーのラルフ・マクドナルドが日曜日(12月18日)死去。享年67歳。肺がんのため闘病生活を送っていた。

1944年3月15日、ニューヨークのハーレムで生まれた。両親はトリニダッドからの移民。父親がミュージシャンだった影響で、17歳でハリー・ベラフォンテのバンドに加入する。ハリー・ベラフォンテは1956年、「バナナ・ボート」の特大ヒットを放ったカリビアン・ミュージックのスーパー・スター。1971年に発売されたベラフォンテのアルバム「カリプソ・カーニバル」で作曲家として認められることになる。

その後72年、ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイがデュエットした「恋人は何処に(ホエア・・イズ・ザ・ラヴ)」が大ヒットとなり(ビルボード・シングル・チャート最高位5位)作家としての地位を築く。

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81年、グローヴァー・ワシントン・ジュニア(サックス奏者)の為に書いたシングル「クリスタルの恋人たち(ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス)」がビル・ウィザースのボーカルで大ヒット。ビルボード・シングル・チャート最高位2位になった。

パーカッション奏者としては数え切れない程多くのアーティストと共演した。ジョージ・ベンソン、デヴィッド・ボウイ、アレサ・フランクリン、ビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズ、キャロル・キング、ポール・サイモン、ダイアナ・ロス、ベット・ミドラー、エイミー・ワインハウス他。

昨年(2010年)6月来日。ブルーノート東京の「グローヴァー・ワシントン・トリビュート・ライブ」で演奏した。

遺族は妻と4人の子供だそうだ。

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