ユニバーサル ミュージックと世界最大のeスポーツ団体「ESL」、共同で音楽レーベルを開始。ジョイントベンチャーは音楽業界で世界初の試み
メジャーレコード会社最大手のユニバーサル ミュージックは、世界最大のeスポーツ団体「ESL」と戦略的パートナーシップ提携したことを発表した。2社は共同でゲームイベントやゲーム実況を活用した音楽レーベルを立ち上げる。この規模でのジョイントベンチャーは、音楽業界では世界初の試みとなる。
ユニバーサル ミュージックのセントラルヨーロッパと、ドイツ・ケルンに本拠地を置「ESL」(エレクトロニック・スポーツ・リーグ)は新たな共同レーベルを受け皿にして、世界中のアーティストやプロデューサーからの楽曲投稿を受付け、レーベルのA&R担当者を中心に若手アーティストの発掘や契約を目指し、ESLのゲームトーナメントやイベント、ゲーム配信チャンネルを通じて新人アーティストのプロモーションや、eスポーツのリーグ戦やイベント向けの公式サウンドトラックのプロデュースを行う。
また共同レーベルは、ESLのSNSチャンネルやゲーム実況チャンネルでの展開以外にも、eスポーツイベントでのライブパフォーマンスを独占的に行っていく。
2017年、ESL主催のイベントは全世界で3億人以上のビューワーを獲得している。
複数年におよぶ2社のパートナーシップは、ユニバーサル ミュージックのベルリン本社のマーケティングラボ担当社長ダーク・バウアー(Dirk Baur)と、ユニバーサル ミュージック・セントラルヨーロッパのeスポーツ事業責任者グスタブ・カール(Gustav Kall)が統括する。
ESLのグローバルセールス&ビジネス開発担当上級副社長ベルンハルト・モック(Bernhard Mogk)は、「過去数年において、ライブ音楽は私たちのグローバルトーナメントにおける重要な要素となりました。新人アーティストや新たな才能が活動できるプラットフォームを提供できることと、ゲームイベントの会場やゲーム実況でイベントを楽しむ私たちのファンにさらなるエンターテイメントを届けられることを嬉しく思います」と語っている。
ユニバーサル ミュージックグループは、今年7月ユニバーサルミュージック・カナダがカナダ・トロントのゲーム団体「Luminosity Gaming」と独占契約を結び、ゲーム実況チャンネルやSNS、ゲームトーナメントのプレイリストなどで所属するアーティストの楽曲の利用を実現させる取り組みを始めていた。

記事提供:All Digital Music
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