マイケル・ジャクソンとEMI音楽出版、残り10%の株の行方は

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ソニーが先月、完全子会社化したEMI音楽出版。マイケル・ジャクソンの遺産管理団体がまだ持っている10%の株をどうするのか。ラジオ業界誌ヒッツが書いている。

EMI音楽出版は2012年、ソニー主導で形成されたコンソーシアムが2420億円(1$110円換算)で買収した。コンソーシアムはソニー・アメリカ、マイケル・ジャクソン遺産管理財団、アブダビ首長国の投資会社であるムバダラ開発公社、投資会社Jynwelキャピタル、投資会社ブラックストーングループのGSOキャピタル・パートナーズと音楽事業家で投資家のデヴィッド・ゲフィンだ。ソニーが30%、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体が10%の株を保有する。残りの60%を保有する会社は投資が目的。

先月、ムバダラ他の投資家分である60%の株をソニーは2530億円(1$110円換算)で買い取った。マイケル・ジャクソンの10%は単純計算すると422億円になる。ヒッツ誌は遺産管理団体の弁護士、ジョン・ブランカがソニーに売るかもしれないと推測している。

マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は2016年、音楽出版社ソニー/ATVのマイケル・ジャクソンが所有していた50%の株を825億円でソニーに売った。もしマイケル・ジャクソンが10%のEMI音楽出版を売ったら、合計で1247億円になる。マイケル・ジャクソンに著作権を管理する音楽出版社はいいビジネスだよと教えたのはポール・マッカートニーだった。
 


 

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記事提供元:洋楽天国

高橋裕二(たかはし・ゆうじ)

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