【海外】ユニバーサル2017年上半期売り上げが前年比16.9%増、ストリーミングが貢献

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ユニバーサルミュージックの2017年上半期の売り上げ(レコード部門で、ライセンス他の売り上げは除く)。音楽業界サイトのミュージック・ビジネス・ワールドワイドがグラフ化した。

昨日(8月31日)、フランスのメディア企業ヴィヴェンディが2017年上半期の決算を発表した。上場企業なのでセグメント毎の数字も詳しい。ユニバーサルミュージックの親会社である。

それによると、ユニバーサルミュージックのレコード部門の上半期売り上げは対前年比で16.9%も伸び、2541億円だった(1$110円換算)。上図にあるように内訳は、定額制音楽ストリーミング・サービスやインターネット・ラジオ等のストリーミングによる売り上げが全体の53.5%を占めた。対前年比で47.3%も増えた。有料ダウンロードの売り上げは対前年比で10.3%ダウンして、19.6%になった。実物のCD等は微減で、26.9%を占めた。

作品はドレイク、ケンドリック・ラマー、ザ・ウィークエンド、ビートルズやサントラ盤のモアナやラ・ラ・ランドが貢献した。またルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシート」が特にストリーミング売り上げで大きく貢献した。

地域別の売り上げは以下の通り。数字は全体を100とした割合。カッコ内は対前年。

北米 47.8%(43.8)
ヨーロッパ 31.5%(26)
アジア(日本を含む) 13%(12.5)
ラテン・アメリカ 3.5%(3.4)
その他 4.25%(4.4)

日本を除く世界はストリーミングの時代。下半期はテイラー・スウィフトのメガ・アルバムが控えている。定額制音楽ストリーミング・サービス各社に、特にスポティファイにどう対応するか音楽業界関係者が注目している。

高橋裕二の洋楽天国

記事提供元:洋楽天国

高橋裕二(たかはし・ゆうじ)

インタビュー

関連タグ

関連タグはありません

オススメ