アップル、第2四半期業績発表〜10年振りの減益に

コラム 高橋裕二の洋楽天国

アップルは23日、第2四半期(2013年1月〜3月)の決算を発表した。アメリカのメディアが伝えている。

それによると売り上げは前年同期に比べて11%の増で、日本円で約4兆2700億円だった(1$98円換算)。利益は18%減の9400億円だった。アップルの四半期決算が減益になったのは10年振りだという。

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アップルの最高財務責任者ピーター・オッペンハイマーによると、iTunesストアーでの音楽や映画、本やアプリの総売上は約3900億円で、世界で最も大きなデジタル・コンテンツ・ストアーだとコメントした。音楽だけを取り出すと約2352億円。総売上の5.5%を占める。

音楽プレイヤーiPodの売り上げ台数は前年同期の767万台から563万台へと26.6%もダウンした。(グラフはMacworldより)

アップルの第2四半期業績発表、10年振りの減益に

そうなるとiPhoneの販売戦略が非常に重要さを増す。アップルが発表した四半期毎のiPhoneの販売台数の推移は以下だ。これを見る限り、前年同期の3506万台に比べて3743万台と伸び(6.7%)は小さい。

アップルの第2四半期業績発表、10年振りの減益に

音楽業界誌ビルボードによると、昨年(2012年)iTunesはロシアや南アフリカを含む56ヶ国で新規にサービスを始め、現在は119ヶ国でサービスが受けられる。業界誌ハリウッド・レポーターが2012年のアメリカでのデジタル・ダウンロード販売でアップル(iTunes)の占有率は63%、アマゾンは22%だったと報じた。一時期iTunesが70%を占めると言われていたが占有率は下がっているようだ。

スマートフォンが戦国時代に入った今、アップルにとって次の戦略は間違いなくiPhoneがからむインターネットのiRadioだろう。大手レコード会社や大手音楽出版社との契約が、メディア報道の割には難航している。買う(ダウンロード)時代から聴く(ストリーミング)時代に入るのだろうか。

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