Spotify、2012年に最も再生された音楽トップ10を公表

欧米で広く支持を集める、定額制聴き放題ができる 音楽ストリーミングサービス『Spotify』（スポティファイ）は、ユーザーが2012年に最も多く再生した音楽データを発表しました。

最も多く再生された曲は、今年のサマソニにも来日したオーストラリア人のゴティエ（Gotye）の「Somebody That I Used To Know」。同シングルは、アメリカのビルボードはもちろん英国、地元オーストラリアだけでなく、南米や北欧、南アフリカでもチャート1位を獲得した売上を誇るメガヒットでした。（日本では最高15位？低くないですか？）
 

Spotifyで2012年に最も再生された楽曲（グローバル）

その他チャートに名を連ねるのは、カーリー・レイ・ジェプセン（Carly Rae Jepsen）の「Call me Maybe」。この曲も、米ビルボードで9週連続1位を獲得し、欧州13ヶ国でも1位に上り詰めた（英国では1位デビュー）し、10月には1000万ダウンロードを達成したヒット曲（日本は最高3位）。または、ファン（Fun.)の「We Are Young」。
これらから言えること、それはつまりSpotifyでの再生は音楽売上には悪影響を及ぼさないのではないか？

Spotifyは無料で好きな音楽がいつでも聴けるため、リスナーが満足してしまいCDやダウンロードにつながらないと、音楽業界内では危惧する関係者もおり、そのことも世界的な普及が遅れている要因の一つとも言えます。反対に、Spotifyをプロモーションツールとして活用することで、より多くのリスナーに聴いてもらう機会を創出し、音楽やアーティストに関心を持ってもらうことで、CDやダウンロード購入へと結びつくと考えるSpotify肯定派の人達も存在します。

今回のようなSpotifyでの再生に関するデータを公開することは、音楽関係者に直接的なSpotify利用のメリットを提示することへとつながります(そしてSpotifyへの支持へとつながる可能性が高まる）。将来的にはSpotifyを含むデジタル音楽のデータがもっと頻繁に公開されることで、リスナーへの認知向上へと繋がることが音楽消費の増加への世界的な貢献になるかと、考えられますしそうなることが理想的と思います。とはいえ、これらのアーティストは世界規模に活躍する一部の集まりであるため、このリストがローカル市場別に分類された時、どのような内容になっているのか、には個人的に物凄く興味があります。

この他にSpotifyはまた、最も再生されたアルバムや、FacebookやTwitterなどSNSで最もシェアされた楽曲、最も再生されたアーティストのトップ10も発表しました。

Spotifyで2012年に最も再生されたアルバム（グローバル）

Spotifyで2012年に最もシェアされた楽曲 (Facebook, Twitter, Tumblr、グローバル）

Spotifyで2012年に最も再生されたアーティスト（グローバル）

無料プラン(広告、再生回数制限付き)
有料プラン「アンリミテッド・プラン」（月額5ドル、PCアクセス）
有料プラン「プレミアム・プラン」（月額10ドル、PC・モバイルアクセス）

■記事元：http://jaykogami.posterous.com/spotify201210
 

記事提供：Jay Kogami’s posterous

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ジェイ・コウガミ：
音楽とテクノロジーの時事を扱うブロガー。海外のデジタル音楽情報をテーマに、ソーシャルな音楽サービス, 業界の動向、クリエイティブなデジタルPR事例をいち早く日本で紹介している。
学生時代は米国オレゴン州で生活。高校でネットラジオ、大学でNapsterを体験、以来オンライン x 音楽コンテンツ x 人の在り方について関心を持つ。
音楽好きと音楽業界に、新しい音楽体験情報を届け、幅広いインディーズ系アーティストを応援。現在プロジェクトチーム「soundtribe」で活動中。