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チューンド・グローバル、ストリーミング不正操作検知ツールをリリース

ビジネス 海外

BtoB音楽ストリーミング技術プロバイダーのチューンド・グローバル(Tuned Global、オーストラリア)は4月21日、権利者およびデジタル・サービス・プロバイダー(DSP)向けに、ストリーミング不正操作検知ツール「サービス操作検知(SMD)ソリューション」を導入した。

同社によると、レーベルのライセンス契約では現在、プラットフォームに対し、楽曲、アーティスト、ユーザー、ネットワーク、決済の各レベルにおいて、不審な活動を検知・防止するための正式な対策を講じることを常に求めている。SMDソリューションは、こうした期待に応えるために開発された。

楽曲レベルおよびアーティストレベルの両方で異常な利用パターンを監視し、ユーザーに対して過度なリピート再生、異常に高い1日当たりの活動、あるいは変化のない聴取パターンをフラグ付けするとともに、不審なログインや「地理的な不整合」なども検知。定義された閾値を超える再生回数は、ロイヤリティーの算定やチャートレポートから除外できる。

同社の既存プラットフォームに組み込まれており、チューンド・グローバルが既に連携しているBeatdapp(デジタルプラットフォーム向け不正検知技術の開発企業)のシステムと並行して稼働する。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

ストリーミング詐欺との戦いが、プラットフォームの「インフラレベル」に移った。チューンド・グローバルのSMDソリューションは、過度なリピート再生・異常な1日当たりの活動・変化のない聴取パターン・地理的不整合を自動検知し、閾値を超えた再生をロイヤリティー算定から除外する。Beatdappの調査では全ストリームの1割以上が詐欺で毎年最大30億ドルが失われているとされ、IFPIが「ストリーミング詐欺は盗みだ」と巻頭言で警告した問題に、ツールとして答えを出した形だ。注目すべきはレーベルのライセンス契約が「プラットフォームに不正対策の実装を義務付ける」という条項を標準化しつつあるという事実だ。契約条件として不正検知を求めることで、DSPに対応を促す圧力が生まれる。DeezerのAI楽曲流入が1日7万5,000曲に達し、ジャズミュージシャンのプロフィール乗っ取りが続く中、検知ツールの整備は業界全体の信頼基盤を守るインフラだ。TikTokのDerivative Worksやソニーの帰属分析と並ぶ、防衛の新しい層が加わった。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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