元ちとせ、坂本龍一プロデュース曲「死んだ女の子」を全世界に向けてサブスク配信

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元ちとせ「死んだ女の子」

元ちとせが歌唱する「死んだ女の子」のサブスクリプション世界配信が、日本時間7月27日0:00よりスタートした。

この楽曲はトルコの社会派詩人・ナジム=ヒクメットの詩をロシア文学者・中本信幸氏が日本語に訳し、その訳詞を読んだ日本を代表する作曲家・外山雄三氏が作曲した反戦歌。原爆の悲惨さと戦争に反する切なる気持ちを、原爆の火に焼かれてしまった女の子に成り代わって歌った作品だ。

今年3月に惜しまれつつこの世を去った坂本龍一氏がアレンジ・プロデュースを務めた本楽曲は、2005年、ニューヨークでレコーディング。原爆投下から丸60年を迎えた8月6日の夜にはTBS系「NEWS23」で広島・原爆ドーム前で坂本氏のピアノと元ちとせの歌唱が生中継され、大きな感動と衝撃を与えた。

これまでは毎年、原爆の日・終戦記念日のある8月に期間限定で単曲配信をしてきた本楽曲だが、現在のウクライナ情勢など世界が混迷し、平和への機運が高まる中、全世界に向けてサブスクリプション配信をスタートすることが決定した。

元ちとせは「『死んだ女の子』を聴くことで、みなさんにもこの作品に込められた坂本龍一さんらの思いが受け継がれ、それぞれが平和について考えるきっかけとなってほしい」と語っている。本楽曲は戦後70周年となった2015年にリリースした、「忘れない~繰り返さない」をテーマに平和への思いを込めた元ちとせのカバーアルバム「平和元年」に収録されている。

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