氣志團・綾小路 翔プロデュース&生進行のスペシャル番組「ズームイン!!SMA!」配信、SMA所属の才能がジャンルを越えて集結

アーティスト

氣志團 ×LiSA「One Night Carnival」

数多くのミュージシャン、スペシャリスト、躍進めざましいアクター、加えて声優、果ては逸材揃いのお笑い芸人まで所属するソニー・ミュージックアーティスツが総力を挙げてお届けするライブ配信イベント「ズームイン!!SMA!」が、8月20日20:00より開催された。

イベントのプロデューサーを担ったのは氣志團・綾小路 翔。「今しか出来ないこと、今じゃなければ出来ないことがしたい」との彼の強い志に呼応した総勢87名もの出演者によるスペシャルコンテンツの数々を、綾小路自らがリモーターとしてナビゲートしていく。

まずは徳光和夫が高らかに「ズームイン宣言」。本家「ズームイン!!」のかけ声が幕開けの号砲となる。

続いては「スペシャル企画」。このイベントのために書き下ろされた新曲「Shine!」の初披露だ。作詞を土屋太鳳、作曲を綾小路 翔が務め、紡がれたこのメロディをアキラ100%/綾小路 翔/石黒賢/伊波杏樹/内田恭子/久保田紗友/ジョン・カビラ/高田里穂/武田梨奈/土屋太鳳/松本妃代/森田望智/森永悠希/山崎あみ/矢本悠馬/渡辺大知、多岐にわたるジャンルにて一線で活躍する総勢16名が歌い繋ぐ。演奏するのは氣志團、併せて松本妃代(Kiyo Matsumoto)がこの曲に着想して描き下ろした絵画もインサートされ、見応え、聴き応えは十二分。今だからこそ、の新たな時代のアンセム誕生だ。

続くパートでは、注目のネクストジェネレーション3人が登場。milet「inside you」/iri「Wonderland」/崎山蒼志「五月雨」と、それぞれ個性豊かに次世代のアクトを見せつけた。

そのソリッドな雰囲気を受け継いだのは、なんとハリウッドザコシショウ。この凹凸こそが本イベントの真骨頂であり、トータルエンタテインメントオフィスであるソニー・ミュージックアーティスツの面目躍如の瞬間だ。奇才・異才ぶりを体現したネタの連投がイベントにシュールな華を添える。

そして、ここから続くは圧巻の「スペシャルコラボレーション」の数々。まずはRei × DJみそしるとMCごはんによる「POTATO × The Gang Eat More」とチャラン・ポ・ランタン × 宮本笑里によるチャラン・ポ・ランタン「空が晴れたら」。フレッシュさに溢れながらも創造性豊かに魅せる2組が先陣を飾る。

ここで雰囲気は一転、艶やかで涼やかな魅力を振りまいたのは野宮真貴 × 松本孝美× 渡辺満里奈による野宮真貴「東京は夜の七時(盆踊りVersion)」。現況においてはなかなか適わない夏の風物詩をしっとりと届ける。そこから一転、続くROLLY × ミッツ・マングローブ × りかりこによるCOMPLEX「BE MY BABY」では互いの個性をぶつけ合い、見事に昇華させたロックンロールショーが披露された。

必見のコラボレーションはまだまだ続く。斎藤有太 × 足立佳奈が足立佳奈「ひとりよがり」で爽やかな夏を届ければ、THEイナズマ戦隊 × 渡辺大知はTHE イナズマ戦隊「合言葉 ~シャララ~」で熱いメッセージを届ける。

川畑 要(CHEMISTRY)× 渡辺シュンスケは川畑 要(CHEMISTRY)「Sweet pain」で歌唱と演奏を沸点で重ね合わせ、圧巻のパフォーマンスを披露。Base Ball Bear ×フルカワユタカ × 蒼山幸子はDOPING PANDA「Hi-Fi」を完全リモートでセッション、完成度の高さを見せつけた。そして、真心ブラザーズ × 土岐麻子が届けたのは真夏の名曲「サマーヌード」。猛暑に一服の清涼を添えるオトナのセッションだ。

ここからはアキラ100%とAMEMIYAの芸人2人が立て続けにネタを披露。きわどい芸風ながらも爽やかさすら感じさせるアキラ100%と、哀愁に満ちた歌声で叙情豊かに展開するAMEMIYAの連投は、コントラストの妙を感じさせた。

リラックスしたムードの中、次いで堂島孝平が自身の「6AM」を披露。彼の爽やかで穏やかな存在感がお笑いと音楽を見事に繋いでいく。

続いて披露されたのは、まさにこのイベントならではの異色のコラボレーション。氣志團 × 伊波杏樹による横浜銀蝿「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」だ。綾小路から借り受けたという学ランをまとった伊波は艶やかなツッパリぶりで氣志團
と見事な競演を見せつける。

イベントも後半に差し掛かる中、ここで登場したのはPUFFY × SPARKS GO GO。PUFFY「サーキットの娘」/SPARKS GO GO「ルーシーはムーンフェイス」とお互いの楽曲を連続で披露、盟友ならではのシンクロ率の高さで魅せた。

ここで一旦、「スペシャルコラボレーション」は小休止。とはいいつつも、息をつかせぬ展開が続く。まずはOKAMOTO’Sが自身の楽曲「ROCKEY」で上昇曲線を描けば、次いでサンボマスターがこれまた自身の「忘れないで 忘れないで」で見る者を更なる最高到達点へ連れていく。

そして、続いて披露されたのが奥田民生 × フジファブリックのスペシャルすぎるコラボレーション。極まるミュージシャンシップは当然のことながら、この2組ならでは、配信イベントならではのキッチュなアイデアに溢れた映像も併せ持って、演じられた奥田民生「愛のために」/フジファブリック「光あれ」の2曲は圧巻の出来栄えとなっていた。

それに次いで登場したのは東京スカパラダイスオーケストラ × 土屋太鳳。この2組によって披露された東京スカパラダイスオーケストラ「美しく燃える森」は、このイベントの意味する「今しか出来ないこと」を象徴するコラボレーションだ。女優・土屋太鳳は音楽のフィールドにおいても確実に表現者であることを、東京スカパラダイスオーケストラが見事に導き出していた。

そして、イベントは大団円へ向かう。最後のスペシャルコラボレーションは氣志團 ×LiSAによる氣志團「One Night Carnival」だ。曲タイトルとは相反する日中のオープンロケーションにて収録された映像ではあったが、一方、稀代のシンガー・LiSAが氣志團と共に名曲「One Night Carnival」を競演する様は、まさに曲タイトルを具現化するカーニバル=祭りそのものであった。真夏の祭典にふさわしい圧巻のラストコラボレーションは、更なる最高到達点を求めて、観る者をグランドフィナーレへと導いていく。

そして、大トリを飾るのは奥田民生「さすらい」の出演者全員による大合唱だ。応援出演も含めれば72組103名にも及ぶ参加者が画面上を所狭しと埋め尽くし、分厚いユニゾンの歌声と相まって、未知の感動を紡ぐ。配信イベントでしかなしえない圧巻のグランドフィナーレだ。

コロナ禍の状況下において、世の中が閉塞感に覆われる今、その例外ではないエンタテインメントの世界において「ズームイン!!SMA!」が投じた明日へのきっかけ。「今しか出来ないこと、今じゃなければ出来ないことがしたい」とエンタテインメントの力を信じて集結した才能たちが、観る者の心にズームインし、今に立ち向かい、明るい未来を信じる活力の萌芽を植え付けた一夜であった。

なお、ライブ映像は8月23日まで見逃し配信中。

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