ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』公開決定&ビジュアル解禁

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ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』©2019 株式会社 音響ハウス

「CITY-POP」の総本山として近年再注目を集めているレコーディングスタジオ・音響ハウスにスポットを当てたドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』が完成、11月14日より東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開となる。

併せて、数々の有名アーティストの名曲が生まれた「音響ハウス」の建物からデザインされたカラフルなキービジュアルが解禁となった。本編で語られるレコーディング時の様々な奇跡的なエピソードを、空から降ってくる魔法のような音の粒にたとえて制作されたビジュアルがとても印象的だ。タイトルのロゴは当時の「音響ハウス」で実際に使用されていたロゴで、スタジオを愛用してきたアーティストはもちろん、このスタジオに関わってきたすべての人々にとって思い出深く、当時を思い出させるに違いない。

坂本龍一、松任谷由実、矢野顕子、佐野元春など日本を代表するアーティスト達がこよなく愛したレコーディングスタジオ、45年の歳月――。本作は、「CITY-POP」の総本山として近年再注目を集めているレコーディングスタジオ・音響ハウスにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。

1974年東京・銀座に設立された音響ハウスは、国内外の著名ミュージシャンたちに愛され、数々の名曲・名盤を生み出しながら、昨年創立45周年を迎えた。本作で音響ハウスとの出会いや思い入れ、楽曲の誕生秘話を語るのはYMO時代からこのスタジオで試行錯誤を繰り返してきた坂本龍一をはじめ、松任谷由実、松任谷正隆、佐野元春、綾戸智恵、矢野顕子、鈴木慶一、デイヴィッド・リー・ロス(ヴァン・ヘイレン)ら多彩な顔触れ。

さらに当時のプロデューサーやエンジニアにもカメラが向けられ、1970〜80年代にかけて勃興した「CITY-POP」がどのように形作られたのかにも迫る。なかでも制作秘話とともに紹介される忌野清志郎と坂本龍一がコラボした「い・け・な・いルージュマジック」は必聴だ。

そして、ギタリストの佐橋佳幸とレコーディングエンジニアの飯尾芳史が発起人となり、大貫妙子、葉加瀬太郎、井上鑑、高橋幸宏らゆかりのミュージシャンによるコラボ新曲「Melody-Go-Round」のレコーディングにも密着。若干13歳の期待の女性シンガー・HANAが楽曲に歌声を吹き込んだとき、45年の歴史を持つスタジオだからこそのマジックと奇跡が起こる。

企画・監督を務めた相原裕美は、レコーディングエンジニア出身だけに、スタジオを維持する機材修理のベテランスタッフにも目を向け、もの作りをする上で最も重要な姿勢を映し出す。数あるレコーディングスタジオの中で、なぜ音響ハウスが長きにわたり愛されてきたのか、その答えが本作の中にある。

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