Vol.26　株式会社キューンレコードキューンアーティスツ兼 A&R2部大塚美幸さん

2009年3月23日 16:30

音楽業界の今を動かす、現場の音楽業界人 = Musicman に、仕事内容や最近の「気になる！」こと現在の仕事に至るいきさつなどを中心に伺っていくインタビューコーナー「Musicman Pick Up」。

第26回は、株式会社キューンレコードキューンアーティスツ兼 A&R2部大塚美幸さんのご登場です。

——どんな部署でどんなお仕事をされているんですか？

大塚：キューンレコード内のマネージメント部署“キューンアーティスツ”でアーティストマネージメントを行っています。社内マネージメントの特色として制作部や販促部(宣伝部)とのリレーションがいいところがあり、より良い連携を図る為ためにA&Rも兼務しています。

——よくある1日の業務スケジュールを教えてください。

大塚：マネージャー業はアーティストのスケジュールに沿うことがほとんどです。主には午前中には自己の仕事、午後は担当アーティストの現場立ち合い、および外部との打ち合わせ。夜半に社に一度戻り残務チェックし、その後に帰宅する。という感じです。

——これまで関わったor担当アーティストは？

大塚：前職はレーベルの宣伝プロモーターをしていました。現在は井上ジョーとRYUKYUDISKOのマネージメントを担当しています。

——音楽業界で働くことになったきっかけはありますか？

大塚：短大へ通っていた頃、授業にゲストで星加ルミ子さんがいらしたことがあっていたく感銘を受けました。彼女は日本人で初めてビートルズの単独インタビューを実現させた女性なのですが、その講義の中で「やりたいことの入口はどこでもいい、とにかくやりたいことであれば、どんな入口から入ってもきっとそこに辿り着ける」という話をしてくださって。

当時の自分は就職活動をしていた時期だったので、改めて自分のしたいことを見つめなおす機会になり、迷いの多い中で励まされました。ただ目標もなく企業を回るのはやめ、とにかく大好きな音楽に携わる仕事につこうと思いました。

——この仕事をしていて、嬉しい瞬間はどんなときですか？

大塚：新しいものが生まれる最初の瞬間に立ち会えることと、ユーザーの声が聞こえたときです。

——この仕事の大変なところ、難しいところは？

大塚：先輩に頂いた言葉ですが、「一番近くで一番遠くの視点を持つこと」です。

アーティストという気持ちのある人間と日々過ごす中での業務なので、時に本人の一番の味方にならなくてはいけませんし、その逆に近くにいながらも客観的な意見を本人に伝えてあげなくてはいけない場面もあるところです。ただ側でサポートをするだけでは良い務めにならないんですよね。とても難しいです。

——職業はどんな雰囲気？流行っていることなどありますか？

大塚：日々の現場外出も多く、スタッフ個々ばらばらのスケジュールで過ごします。そのぶん職場に集まると非常に明るい雰囲気だと思います。

——仕事において、これだけは誰にも負けない！という強みは？

大塚：現場を明るくすること。
アーティストにはもちろん、携わる様々なスタッフとも円滑に作業が進むよう努めています。

——今の仕事で一番やりがいを感じることは何ですか？

大塚：昨今は伝える方法も多岐にわたっているので、どれかひとつだけ･･･ではなく、色々なものが合致する瞬間をつくることが大切だと思っています。そのためには何事も一歩一歩組み上げていく作業が多いのですが、マネージメントの立場にいるとゼロからものが立ち上がって、少しずつ形になっていくことをみることが出来ます。

大変なことも多いですがその積み上げにやりがいを感じます。また、それにあわせてアーティストの成長を垣間見られることもあるので、とても面白い仕事だなと思います。

——この仕事はどんな人に向いていると思いますか？

大塚：人と何かを分かち合いたいと思える人がいいと思います。
何事も人と人から始まることの多い仕事なので、コミュニケーション上手な人が多い気がします。

——これから挑戦してみたいと思うことはありますか？

大塚：これまで担当してきたアーティストのほとんどが男性アーティストなので、いつか女性アーティストの担当もしてみたいです。プライベートは･･･富士山に登ってみたいです。

——今後の人生プランは？

大塚：あまり遠くのことは考えたことがありませんが、感動し続ける人になりたいです。

——Musicman-NETの活用法、好きなコーナーなどあれば教えてください。

大塚：業界の動向がまとめてみれるので、ビジネス・企業ニュースはマメにチェックしています。あとはこのコーナーも拝見しています。

——最後に、音楽業界を目指す人（アーティストも含む）に一言。

大塚：人も音楽もめぐりあわせだと思います。きっとひとつも無駄なことはない素晴らしいめぐりあわせなので、ひとつひとつを大切に。

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初回盤DVDはこれまでの5曲のミュージックビデオ、
アーティストの素顔に迫るドキュメンタリー映像、
そしてジョー自身がVJを務めるMusic Program“JoeTV”を収録した充実の映像集。