TREASURE初登場1位/aiko新AL曲で2位/米津TOP3死守/NHK朝ドラでback numberロングヒット【エアモニ】
2023年4月5日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年3月27日〜4月2日プランテック調べ)では、TREASURE「Here I Stand」が1位を獲得した。
サバイバルオーディション番組「YG宝石箱」でデビューしたYG ENTERTAINMENT発のグローバルボーイズグループによる、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』主題歌に書き下ろされた日本オリジナル曲であり日本1stシングルとなる同曲。ラジオオンエアは早くも2月中旬よりAM局を中心に少しずつ開始され、その後いったん落ち着きを見せていたものの、リリース週を迎えた今週いっきに急伸。帯番組・コーナーやスポットCMなどの固定枠オンエアを積み上げ、初登場首位となった。
前述のとおり特定局・番組でのまとまった数のオンエアを基盤にしつつ、その他ステーションでもFM/AM問わず各局少数ながら、全体の83.9%と広い範囲でオンエアを獲得している点は特筆すべきだろう。今後の展開次第ではさらに波及していくポテンシャルを秘めている。リクエストオンエアの増加にも期待したい。
2位はaiko「荒れた唇は恋を失くす」が前週15位から浮上した。3月29日リリースのアルバム「今の二人をお互いが見てる」に収録された同曲は、24日の先行配信を2時間後に控えたJFN系列番組「SCHOOL OF LOCK!」で初解禁。その後、配信リリースと同時に各局がいっせいにオンエアを開始しつつ、3日間のみの集計期間だったものの前週チャートに上位初登場。そしてリリース週を迎えた今週は90.3%のステーション(FMは100%)でのオンエアを獲得し、最も広い範囲で注目された楽曲となった。
ZIP-FMでは27日に“aikoDAY”が実施され、朝6:00から25:00までの番組でaikoがゲスト出演。これに留まらず、今週はその他多数局・番組でゲスト/コメント出演が確認された。これも奏功し、今週新曲ではダントツの最多となるリクエストオンエアを獲得。また、アルバムから「食べた愛」(80位)、「果てしない二人」(104位)、「あかときリロード」(115位)、「ぶどうじゅーす」(126位)、「ねがう夜」(132位)、「アップルパイ」(164位)の6曲、さらにシーズンソングの「桜の時」(104位)、番組「SCHOOL OF LOCK!」で“生徒”とコラボした「カブトムシ」(132位)と、計9曲が同時チャートイン。結果的に“aikoWEEK”となったことも特筆しておきたい。
3位は米津 玄師「LADY」が前週1位からダウンした。日本コカ・コーラ「ジョージア」CMソングとしても話題の同曲は、前週21日リリースながら予想通り今週も大量オンエアをキープ。全てのFM局、および全体では83.9%のステーションと未だ広い範囲でオンエアを獲得している点はさすがだ。リクエストオンエアも多く、まだまだ注目は続きそうだ。
朝ドラはロングヒット枠、back number主題歌が23週目&最終回でリクエストも再伸
昨年10月3日に放送開始されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のback numberによる主題歌「アイラブユー」が、前週53位から今週30位へと再浮上した。同曲は10月24日の配信リリースに先行してラジオオンエアが開始され、10月17日〜10月23日チャートで18位に初登場。その翌週のシングルリリース週、そして1月中旬のアルバム「ユーモア」リリース週の2度にわたり1位を獲得しつつ、ラジオオンエアは常に安定多数を維持しており今週で実に23週目のチャートインとなった。
これまでもNHK連続テレビ小説枠の主題歌(特に後期)はロングヒットする傾向にあり、今回の「アイラブユー」もこれに倣ったものだ。しかしながら、今回の主題歌はチャートイン開始以来ほぼ100位圏内をキープしてきた点、そしてドラマが最終回を迎えた今週、シーズンソングのケツメイシ「さくら」と上述のaikoに続いて、3番目に多いリクエストオンエア数であったことからも、特にドラマとの親和性が高かったことが窺える。主題歌が物語を盛り上げてきたのだろう、各番組が多くのリスナーとともにドラマ終了の余韻に浸った。
2021年後期放送の「カムカムエヴリバディ」主題歌だったAI「アルデバラン」は31週連続チャートインを果たしている。back number「アイラブユー」がどこまでチャート圏内を維持するかこの先も注目したい。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年3月27日〜4月2日)
1位「Here I Stand」TREASURE
2位「荒れた唇は恋を失くす」aiko
3位「LADY」米津 玄師
4位「アイズ・クローズド」エド・シーラン
5位「革命」ビッケブランカ
6位「Reason」EXILE
7位「フラワーズ」マイリー・サイラス
8位「光」Ochunism
9位「Paint Like a Child」秦 基博
10位「流浪」YAJICO GIRL
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。