INI発売週で急伸1位、TOMOO再浮上2位、新旧ユーミン話題のデュエット曲がTOP3入り【エアモニ】

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2022年8月31日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2022年8月22日〜8月28日プランテック調べ)では、INI「Password」が1位を獲得した。

同グローバルボーイズグループが8月24日にリリースした3rdシングル「M」からの同曲。先行配信日となった8月8日にラジオオンエアがスタートすると、FMを中心に少しずつ伸長していき同週8月8日〜8月14日チャートで34位に初登場。この時点で多数リクエストが確認されながらも翌週40位へいったん下降しつつ、リリース週を迎えた今週いっきに急伸して昇りつめたかっこうだ。

AM局でのオンエアは、ニッポン放送「三宅裕司 サンデーヒットパラダイス」、ラジオ大阪「namiがナミなみ!K-POP」にてそれぞれ1回のみで、ほぼFM局でのオンエアを積み上げての首位獲得だ。また、帯番組/コーナーなど固定枠でのオンエアが若干目立つものの、今週も多数リクエストが確認されていることから、デビュー時よりの積極的なラジオプロモーションが奏功した熱狂的なファンダムによる後押しもオンエア獲得に大きく貢献したことだろう。強力な支持基盤をもとに更なるオンエア波及に期待したい。

2位はTOMOO「オセロ」が前週3位から再浮上した。多数局で8月度の月間パワープレイに選出されていることから、今週も大量オンエアを維持した同曲。リリースから4週目となるため既にオンエアのピークは過ぎ、オンエア獲得ステーション数も減少してはいるものの、今週も変わらず安定したリクエスト数をキープ。メジャー1stデジタル・シングルにして確実にラジオリスナーにファン層を築いたことと推測される。今後の動向に注目だ。

3位は松任谷 由実 with 荒井 由実「Call me back」が前週23位から大きく浮上した。民放ラジオ99局が展開中の“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン【WE LOVE RADIO 松任谷由実 50th ANNIVERSARY 〜日本中、ユーミンに包まれたなら〜】のキャンペーンソングとして、7月22日よりラジオ独占オンエアされている同曲。初週12位でデビュー、翌週5位まで浮上して以降、6週にわたりチャートインを続けるなか、10月には民放ラジオ99局による特別番組が放送されることが決定し、同公開収録へ招待する等のプレゼントキャンペーンが今週実施されたことで再浮上した。

1980年のオリジナルトラックを元にした新曲であり、“AI荒井由実”とのデュエットが実現するといった話題性、そして現状ラジオでしか聴くことが出来ないというレア感がまた特別な曲だが、今週耳にすることが出来たリスナーも多かったことだろう。ベストアルバム「ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜」がリリースされる10月4日まで、まだしばらくはラジオリスナーだけが楽しめる曲となる。

晩夏迎え“夏の終わりソング”が台頭、フジファブリックのアノ曲はTOP10入り

先週の解説で触れた通り今週は花火ソングから一転、夏の終わりの儚さを歌う名曲群のオンエアが急増し、チャート上に散見された。なかでもフジファブリック「若者のすべて」は前週34位から10位へと浮上し、TOP10入りを果たした。

同曲のリリースは2007年(リリース週順位19位)ながら、志村正彦氏が他界した翌年2010年の夏の終わりのチャートに再登場して以来、毎年この時期になるとチャートに登場。年を追う毎にその順位を上げていき、2016年からはTOP20圏内に必ず入るまでになった。リクエスト数もここ数年特に増えており、今週は他を圧倒して最多数となったことも特筆すべきだろう。その名の如く若者が支持する最も定番の晩夏ソングとなっている。

なお、正直なところ“夏の終わりソング”への移行は8月最終週となる次週と推測していたが、蓋を開けてみれば今週のチャートに色濃く反映された。以下がその分かりやすい一例だ。

  • 井上 陽水&安全地帯「夏の終りのハーモニー」(-位→20位)
  • 山下 達郎「さよなら夏の日」(-位→22位)
  • 森山 直太朗「夏の終わり」(111位→28位)
  • ケツメイシ「夏の思い出」(42位→31位)
  • 稲垣 潤一「夏のクラクション」(149位→40位)
  • 井上 陽水「少年時代」(58位→45位)
  • Mr.Children「君がいた夏」(135位→57位)
  • サザンオールスターズ「真夏の果実」(86位→78位)

RADIO ON AIR DATA

(集計期間:2022年8月22日〜2022年8月28日)

1位「Password」INI
2位「オセロ」TOMOO
3位「Call me back」松任谷 由実 with 荒井 由実
4位「3636」あいみょん
5位「ベルベットの詩」back number
6位「新時代」Ado
7位「This Kiss」ビッケブランカ
8位「Pink Venom」BLACKPINK
8位「ハピネス」The 1975
10位「若者のすべて」フジファブリック

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

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