2020年「心に残った音」第1位は「緊急事態宣言により、閑散とした繁華街・観光地などの静けさ」過去10年間の調査第1位も発表〜リオン調べ

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2020年12月11日 14:39

音を科学する企業・リオンは、多くの人たちが1年を象徴する印象深い音を共有していることに着目し、毎年「心に残った音」について調査を実施している。2020年も「心に残った音」の調査を実施し、その結果を発表した。

2020年の第1位は、「緊急事態宣言により、閑散とした繁華街・観光地などの静けさ」となった。4月7日に発令された緊急事態宣言。4月16日には対象地域が全国に拡大された。それに伴う外出自粛要請などにより、いつもは多くの人で賑わう繁華街や観光地などは、人がほとんどいない閑散な状況となった。

各スポーツにおける無観客試合で響く、選手の声、競技中の音

感染拡大防止のため多数の方が集まるような全国的なスポーツイベントなどについては、中止、延期、規模の縮小などが要請された。その後、各スポーツイベントなどは無観客試合となり、観客の応援が無いなかで、今までは聞こえにくかった選手の声や競技中の音が響きわたった。この選手の声、競技中の音が第2位となった。

医療従事者などへの感謝とエールとして世界各国で行われた拍手

コロナ禍において、医療従事者などの過酷な状況に対応する人を応援し、感謝を表すため、世界各国をはじめ日本国内においても、多くの人が心からエールの拍手を行った。この拍手は、医療従事者などに加えて、多くの人たちに新型コロナウイルスに立ち向かう勇気を与えた。医療従事者などへの感謝とエールを送る拍手が第3位に選ばれた。

候補となる音は注意喚起音、自然音、歓声、人工音、機械音、ニュース報道の一部（声）、テレビ番組やテレビCMの効果音などとし、流行歌や流行語、テレビCMなどでの企業名・商品名などは対象外としている。同社グループ内で募集した「心に残った音」候補の中から、今年の新入社員による選考委員会にて、インターネット投票の対象とする11個の音を選定。インターネット投票は、11月中旬に一般から1,000名を対象に実施し、その他（投票対象以外）の「心に残った音」についても訊いた。

また、このたび2011年から実施した調査も10回目を迎えたことに伴い、過去10年間の調査第1位を振り返りランキングにした「10年間の最も心に残った音」も発表した。

過去10年間の調査の中で最も「心に残った音」は、2011年に東日本大震災の発生後、テレビで連日放送されたACジャパンの公共広告「あいさつの魔法」内の「（楽しい仲間が）ポポポポ〜ン」となった。