SHANK『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』ライブレポートーー「本当に尖ったブッキングをする素敵なイベントだなと」岡山の地で見せたライブバンドの存在意義

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SHANK 撮影=日吉“JP”純平

SHANK 撮影=日吉“JP”純平

EIGHT BALL FESTIVAL 2023 2023.4.1(SAT)コンベックス岡山

岡山のコンベックス岡山にて、『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』4月1日(土)公演が開催されている。

今年が初回となる『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』は、コンベックス岡山の展示場を使用した屋内型フェスで、4月1日(土)・2日(日)の2日間にわたりSOLID STAGE、STRIPED STAGEと名付けられた2ステージ制で行われ、全23組のアーティストがラインナップ。

初日の4月1日(土)は、SOLID STAGEにSHANK、緑黄色社会、04 Limited Sazabys、マカロニえんぴつ、Vaundy、SUPER BEAVER、STRIPED STAGEにbokula.、ヤユヨ、ego apartment、TENDRE、G-FREAK FACTORYが出演。文句なしの晴天の下に多くのオーディエンスが集まった、岡山の音楽シーンの未来を担う春フェスの幕開けをレポート!

『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』SHANK

SHANK

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岡山に待望の新フェス誕生となる歴史的一日のトップバッターという大役にも関わらず、はち切れんばかりの期待感で爆発寸前のSOLID STAGEに、いつものようにふらりと現れたThis is ライブバンド、SHANK。冒頭から「Surface」、「Departure」、「620」と、巨大な空間に強烈なナンバーを立て続けに浴びせかけていく。

「先ほど楽屋に主催の方がいらっしゃいまして、「初年度の初日一発目のライブ、これでイベントの色が決まるんで」と言われたんですけど、なぜハルカミライにしなかったんでしょう(笑)? 本当に尖ったブッキングをする素敵なイベントだなと思います。僕らも久しぶりのライブなので楽しんで帰ります!」(庵原将平、Vo.Ba)

SHANK

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そのMCに、今なぜSHANKが岡山の地で音魂を鳴らしているかが集約されていた。そんな最高のあいさつと共に、再び観客の心の炎にガソリンを注ぐように「Set the fire」をブチ込み、「Life is…」では池本雄季(Dr.Cho)の繰り出すタイトなビートに跳ね回る! その後も、フィードバックノイズにまみれた渾身の「Hope」、ソリッドなカッティングが導く「Good Night Darling」と、照明とも見事にシンクロした見せ場の連続だ。

SHANK

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後半戦は、多幸感溢れる「Wake Up Call」を皮切りに、ハードなサウンドに潜むポップネスが光る「Love and Hate」、魂を鼓舞するドラマチックな「Steady」と畳み掛けたところでライブがストップ。ここで、「お客さんがメッセージを書くノートがあって、「SUPER BEAVER楽しみにしてます!」とか書いてあって。SHANKはバリ少なかったんだけどさ(笑)、うれしかったよ。そこにこの曲をやってくれと書いてたからやるわ!」(松崎兵太、Gt.Cho)と始まった「BASIC」には、会場もたまらず大盛り上がり。

そしてラストは、「最後にちょっとゆっくりした曲をやって終わろうか」(松崎)と、高速BPMの「submarine」でエンディング(笑)! 最後まで観る者を心地良く裏切り続けた、SHANKここにありなライブだった。

取材・文=奥“ボウイ”昌史 撮影=日吉“JP”純平

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