音楽電子事業協会とMMA、「MIDI 2.0」の開発・規格化および実装作業を推進

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音楽電子事業協会(AMEI)とThe MIDI Manufacturers Association(MMA)(米国MIDI管理団体)は、従来のMIDI規格に、新たに拡張性を持たせたプロトコルなどを含んだ次世代のMIDIとして「MIDI 2.0」の開発・規格化および実装作業を進めていくことを発表した。

MIDI 2.0とは、最初にMIDI機器間でネゴシエーションを行い、既存のMIDI 1.0対応機器との運用性を維持した上で、現在のMIDI 1.0からチャンネル・メッセージの分解能拡張、ノート・コントロール、タイムスタンプなど、演奏の表現力やデータ再現性を大きく向上させる規格だ。

AMEIとMMAのメンバー企業は、現在プロトタイプの開発を進めており、初期のMIDI 2.0プロトタイプ機器間の接続、およびMIDI 1.0対応機器との間の変換テストを行う、メンバー専用のplugfestがThe 2019 NAMM Showにて計画されている。

このMIDI 2.0プロトタイプの開発にはAbleton/Cycling ’74, Art+Logic, Bome Software, Google, imitone, Native Instruments, ROLI、Steinberg、TouchKeys、クリムゾンテクノロジー、コルグ、ローランド、ヤマハ、ズーム 等、日本・アメリカをはじめ各国の電子楽器メーカー・ソフトウェアベンダーが参加している。

今後MIDI 2.0対応機器の開発及びAMEI/MMA会員企業向けのMIDI 2.0規格準拠を表すロゴデザインの制作も行う予定だ。

このMIDIのメジャーアップデートは、MIDI 1.0対応機器との接続互換性を維持した上で、高度な接続性によって様々な分野におけるMIDIの新たな世界を築くべく、規格提案・開発を行っていくとしている。

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