米津玄師が1位へ、サザン「真夏の果実」急浮上の3位、洋楽勢躍進“80’sサウンド”がラジオと調和か【エアモニ】

チャート プランテック

プランテック

2021年6月16日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2021年6月7日〜2021年6月13日プランテック調べ)では、米津 玄師「Pale Blue」が1位を獲得した。

ドラマ「リコカツ」主題歌として書き下ろされた同曲は、解禁されると同時に各局一斉にオンエアを開始し前週2位に初登場。引き続きオンエア獲得ステーション率が9割を超える注目度のなか、今週さらにオンエアを伸ばし首位に上り詰めた。星野源がパーソナリティを担当する8日のニッポン放送「オールナイトニッポン」へゲスト出演しており、こちらも大きく注目された。次週はリリース週かつドラマの最終回を迎えるとあり、大量オンエアを維持することは必至だろう。セールスももちろん期待できそうだ。

2位はKroi「Balmy Life」が前週3位から上昇した。多数局でパワープレイに選出されている同曲は、前週からさらにオンエアが伸長。オンエア獲得ステーション数は前週と変わらずながら、AM局でのオンエアが増え始めるなど確かな波及が見られる。リクエスト数が倍増している事もその証だろう。6月23日の1stアルバム「LENS」リリースに向け大量オンエアが約束されるが、どこまで訴求できるか今後も注目したい。

3位はサザンオールスターズ「真夏の果実」が急浮上した。1990年にリリースされた同曲は、桑田佳祐が初監督を務めた同年公開の映画『稲村ジェーン』主題歌。サザンオールスターズのデビュー43周年記念日となる6月25日には、同映画が初Blu-ray&DVD化される他、同12日〜27日開催の【茅ヶ崎映画祭】で10周年記念特別招待作品に選出されていることから、茅ヶ崎など全国6都市で同時上映会が開催される。このキャンペーンに際して突如、前週164位に登場し、今週さらにオンエアが急伸してのTOP3入りとなった。

なお、同映画サウンドトラックからは「希望の轍」も今週151位にチャートインしており、「稲村ジェーン」が映画界・音楽界ともに重要作品として位置づけられていることが今週のオンエアから分かる。映画の舞台は“東京オリンピックが開催された翌年1965年の鎌倉市稲村ヶ崎”であり、本来であれば今年まったく同じ状況であったことも大きなトピックとなっているのだろう。

TOP10入りのジョン・メイヤーほか洋楽勢が躍進、80’sサウンドがラジオと調和か

米シンガーソングライター/ギタリスト、ジョン・メイヤーの新曲「ラスト・トレイン・ホーム」が、前週164位から大きく浮上しTOP10入りした。収録されるニューアルバム「ソブ・ロック」が7月16日リリース予定とあり、今後もしばらくオンエアが続くと同時に他収録曲の解禁も期待したいところだ。

この他、今週は洋楽勢の躍進が特に目立った。オリヴィア・ロドリゴは「デジャ・ヴ」が前週8位から11位へダウンするも、「グッド・フォー・ユー」のオンエアが伸びワンランクアップの13位へ。また、カルヴィン・ハリス「バイ・ユア・サイド feat.トム・グレナン」(-位→15位)、コールドプレイ「ハイヤー・パワー」(23位→17位)、ジャスティン・ビーバー「ピーチズ feat. リュダクリス、アッシャー&スヌープ・ドッグ」(-位→33位)、ビリー・アイリッシュ「ロスト・コーズ」(93位→34位)といった大物勢もこぞって急伸した。

なお、上述のジョン・メイヤーやコールドプレイ然り、マシュメロ&ジョナス・ブラザーズ「リーヴ・ビフォア・ユー・ラヴ・ミー」(17位→21位)、コーラ・ボーイ「ドント・フォーゲット・ユア・ネイバーフッド(w/ ジ・アヴァランチーズ)」(72位→37位)など、意図して80’sサウンドに回帰させた楽曲が目立つ点も特筆すべきだろう。80年代の名曲は洋邦志向を問わず各ステーション/番組で常時人気があり、同年代サウンドとラジオとの相性の良さはお墨付きだ。これも上述の新曲のオンエアが伸びた一因だろう。日本のシティポップ同様、80’sサウンドが世界的トレンドになる兆候が見られる。

RADIO ON AIR DATA

(集計期間:2021年6月7日〜2021年6月13日)

1位「Pale Blue」米津 玄師
2位「Balmy Life」Kroi
3位「真夏の果実」サザンオールスターズ
4位「Butter」BTS
5位「Starlight」和楽器バンド
6位「PINK BLOOD」宇多田 ヒカル
7位「ごめんねFingers crossed」乃木坂46
8位「又三郎」ヨルシカ
9位「夏の奇跡」KALMA
10位「ラスト・トレイン・ホーム」ジョン・メイヤー

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

関連タグ

関連タグはありません

オススメ