ユニバーサル・ピクチャーズ、ボン・ジョヴィ伝記映画の制作権を獲得
ユニバーサル・ピクチャーズが、米ロックバンド「ボン・ジョヴィ」の初期の時代を描いた伝記映画の制作契約を締結した。ハリウッド業界誌「Deadline」が伝えた。
複数のスタジオが制作権をかけて争っていたが、最終的にユニバーサルが契約を勝ち取った。同スタジオは、ジョン・ボン・ジョヴィの参加に加え、同バンドの楽曲ライブラリの利用権を含む投資を行った。
製作は、ケヴィン・J・ウォルシュ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)とゴッサム・チョプラ(『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』)が担当。特に注目すべきは、チョプラが2024年にHuluで配信された同バンドのドキュメンタリー全4話を監督したことだ。同作は、バンドの結成40周年を記念し、バンドへの全面的なアクセスを許可された上で制作された。
映画では、ボン・ジョヴィの初期の時代から、ヒット曲「Livin’ on a Prayer」や「You Give Love a Bad Name」を収録した3枚目のアルバム「Slippery When Wet」に至るまでの軌跡を描く。同アルバムは3,000万枚を売り上げ、バンドの名を世に知らしめた。ボン・ジョヴィは通算1億3,000万枚以上のアルバムを売り上げ、ロックの殿堂やソングライターの殿堂に名を刻んでいる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
『ボヘミアン・ラプソディ』『Michael』に続く音楽伝記映画の波が、さらに広がってきた。ユニバーサルが、ボン・ジョヴィの初期を描く伝記映画を、複数スタジオとの競争を制して獲得した。このジャンルには、成功の方程式とも呼べる共通項がある。誰もが口ずさめるヒット曲と、ブレイク前夜の下積みドラマだ。本作も「Livin' on a Prayer」などを収めた出世作『Slippery When Wet』(3,000万枚)に至る形成期に焦点を当て、まさにその型に沿う。先の『Michael』が世界興収9.6億ドルを記録したように、世代を超えて知られる楽曲を持つアーティストの物語は、国境を越えて観客を集めやすい。通算1億3,000万枚を売り上げたボン・ジョヴィの楽曲群は、その点で格好の素材だ。映画が音楽カタログの再生を押し上げる相乗効果も、近年の伝記映画に共通する魅力といえる。
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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