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レッチリ、ワーナー・ミュージックに原盤権を3億ドル超で売却 報道

ビジネス 海外

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(RHCP)は、自身の音楽カタログの原盤権をワーナー・ミュージック・グループ(WMG)に売却したもようだ。取引額は3億ドル(約473億円)を超える。情報筋の話として、米エンターテインメント誌「ザ・ハリウッド・リポーター」が5月8日に報じた。

この取引は、WMGが米国の投資ファンドのベインキャピタルと昨年7月に立ち上げた楽曲カタログ買収の折半出資事業を通じて行われた。同合弁事業の総運用規模は16億5,000万ドルで、5月7日に発表されたWMGの決算によると、これまでに6億5,000万ドルが使用されている。

音楽業界誌ビルボードの推計によると、RHCPの原盤権は年間約2,600万ドルの収益を生み出している。同バンドは、2025年初頭から同カタログの売却交渉を進めており、当初は約3億5,000万ドルを求めていた。

RHCPは2021年、出版権をヒプノシス(現レコグニション・ミュージック・グループ)に1億4,000万ドルで売却。なお、今年5月11日には、ソニー・ミュージックパブリッシング(SMP)がレコグニションの音楽カタログを取得したと明らかにした。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)が原盤カタログを3億ドル超(約473億円)でWMGに売却した。年間収益約2,600万ドル(約41億円)とされ、単純計算では約11.5年で回収できる金額だ。

今回はWMGが2025年7月に米投資ファンドのベインキャピタルと立ち上げた折半出資の楽曲カタログ買収事業(総運用規模12億ドル・約1,890億円)を通じて実行された中核案件となる。三大メジャーが「カタログ集積エンジン」としての像を強化するなか、財務戦略の色は分かれつつある。

大型カタログM&Aの先駆者はSME(ソニー・ミュージックエンタテインメント)で、スプリングスティーン(約5億ドル・約790億円)、クイーン(約12億7,000万ドル・約2,000億円規模)など巨額取得で業界の相場を作ってきた。

UMGは保有Spotify株の半分(約14億ドル相当・約2,200億円)売却で自社株買い枠を10億ユーロ(約1,700億円)に拡大、WMGは外部資本とのレバレッジでスケールを取りに来た格好だ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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