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Spotify、音楽ビデオ・ライブ動画の直接アップロード可能に ベータ版

ビジネス 海外

Spotifyは6月17日、「Spotify for Artists」を通じて、アーティストがフル尺の動画をプラットフォームに直接アップロードできるようになったと発表した。音楽ビデオのストリーミング市場で支配的地位にあるYouTubeに対抗する。

ベータ版に参加しているアーティストは、ライブパフォーマンス、スタジオセッション、カバー曲、公式音楽ビデオなどをアップロード可能。これらは全てロイヤリティが発生し、チャートやプレイリストの対象となる可能性がある。

Spotifyは2024年3月、有料会員向けに11市場で音楽ビデオの提供をベータ版で開始。昨年12月には米国・カナダにも対象を拡大した。これら動画はこれまで、レーベルやディストリビューター経由でのみSpotifyに配信されていた。

現在「数万組」のベータ版参加アーティストがこの機能を利用でき、今後拡大を予定。同社はレーベルやディストリビューターを経由した配信は引き続き、Spotifyにおけるオーディオおよび動画音楽コンテンツの主要な配信経路だとしている。同プラットフォームでは、動画のストリーミングが総じて、楽曲の再生回数増加につながっている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

YouTubeと同じくSpotifyでもアーティストが直接、動画をアップできるようになったが、この解禁にはSpotifyの過去の試みを思い起こさせる側面がある。

同社は2018年、インディーズアーティストが音楽を直接アップロードできる仕組みを始めたが、レーベルの反発もあり、1年ほどで閉じた経緯がある。

今回はアーティストがライブ映像やカバーなどの動画を、レーベルやディストリビューターを介さず直接投稿できるようにした。ただし同社は、レーベル経由が引き続き主要な配信経路だと明言し、慎重に立て付けている。

公式ミュージックビデオはレーベル管理のまま、ライブやカバーなど本人が持つ素材に道を開いた格好だ。音楽ビデオ市場を握るYouTubeへの対抗を進めつつ、レーベルとの関係にも配慮する——その微妙なバランスの上に、今回の一手がある。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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