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Spotify、無料コンテンツ主流のインドでサブスク拡大 黒字転換

ビジネス 海外

Spotifyは、長らく無料コンテンツが主流だったインドにおいて、多数の無料ユーザーを有料会員へと転換させることに成功。有料プランへの移行を強制せず、徐々に促す戦略が功を奏しているようだ。同社の発表を元に、Digital Music News(DMN)が伝えた。

Spotifyのインド法人は、2025/2026年度に売上高が51億4,000万ルピー(約84億7,300万円)で前期比60%拡大。純利益は7億4,620万ルピーと、1年前の14億3,000万ルピーの赤字から黒字転換した。サブスクリプション収入は89%増の31億7,000万ルピー、広告収入は18億7,000万ルピーだった。

特筆すべきは、同期間の大半で大幅な価格上昇がなかった点で(※昨年8月に同国初の値上げと段階的料金プランの導入を実施)、これは利用者数の増加が、ユーザー基盤による自然な成長によるものであることを示唆している。これを実現するため、Spotifyはパーソナライズされたプレイリスト、レコメンデーションアルゴリズム、そして地域に合わせたコンテンツ発見機能を活用してきた。一方で、マーケティング費用は37%削減。アナリストは、ビジネスが成熟しつつあることを示す有力な兆候だと分析している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

Spotify Indiaの2025/2026年度決算が黒字転換し、有料会員の予想外の伸びを示した点は、長らく難攻不落とされたインド市場が、グローバルプラットフォームの普及によって徐々に開きつつあることを物語る。

売上高51億4,000万ルピー(約84億7,300万円・前期比60%増)、サブスク収入は89%増、広告収入も拡大した。同社は値上げを控え、パーソナライズプレイリスト、レコメンドアルゴリズム、地域コンテンツ発見機能でユーザー基盤を有機的に拡大してきた。

インド市場は人口14億超でありながら文化的多様性と言語の壁により、外資プラットフォームの収益化が困難とされてきた領域だ。

同様の構造は映像・ゲーム業界にも当てはまり、日本発のアニメ/ゲームもインド展開を本格化させている。「文化障壁の高い巨大市場」が「グローバルPFを通じて開放される」局面に入った段階と言える。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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