ユニバーサル ミュージック、Amazon Musicと提携強化 「ストリーミング2.0」に焦点
ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は12月23日、Amazon Musicと全世界でのライセンス契約を更新したと発表した。従来の提携関係を拡大し、さらなる革新や、UMGアーティストの独占コンテンツの展開、不正防止の強化を含む「アーティスト中心の原則」の推進などにも取り組む。
今回の契約では、UMGが掲げる音楽ストリーミングの新時代「ストリーミング2.0」戦略を反映。この戦略は、顧客層の細分化(スーパーファンへの高額オプションの提供)やARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)の上昇、アーティスト中心モデルの推進に焦点を当てている。
契約にはまた、UMGが「オーディオブックのさらなる革新など、Amazon Musicのオーディオ分野の拡大に協力する」項目も含まれている。アマゾンは昨年11月、Amazon Musicの有料プランに、自社のオーディオブックサービス「Audible」を連携させると発表。NMPA(全米音楽出版社協会)は、これに賛同する一方で、Spotifyのオーディオブックのバンドル化には反発している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「ユニバーサルミュージックがAmazonとライセンス更新。「それが何?」とお感じになるだろうが、この契約更新時にユニバーサルミュージックが掲げる「ストリーミング2.0」戦略が反映されているのがポイント。おそらくそれが今年の世界の音楽産業のテーマのひとつになり、国内にも影響が出てくるのでストリーミング2.0については別途、しっかり取り上げる予定だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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