B2BディトリビューターのFUGA、英3社と提携 重要市場を強化
米ダウンタウン・ミュージック・ホールディングス傘下のB2BディトリビューターのFUGAは、英国で3社(ワン・ハウス、クリティカル・ミュージック、ベリーズ・ルーム)と戦略的提携を結んだ。重要市場である英国・アイルランドでの成長を加速させる。
ワンハウスは、レコード・レーベルやクリエイティブ・エージェンシー、マネージメント会社、ライブ・エージェンシーなど多角的にビジネスを展開。DJ兼プロデューサーのエリザ・ローズなどプラチナ・セールスを記録したエレクトロニック・アクトを抱える。同社は今後、フィジカルな流通やシンク・ライセンス、YouTubeチャンネル管理、データ分析プラットフォームへのアクセスを含む、 FUGAの流通ネットワークとマーケティングサービスを利用する。
DJ兼プロデューサーのKasraが20年以上前に設立したドラムンベース・レーベルのクリティカル・ミュージックも、FUGAの流通ネットワークとマーケティングサービスを活用する契約だ。
ベリーズ・ルームは、英国系ナイジェリア人プロデューサーでレコーディングアーティストのマリーク・ベリーのインプリント。 FUGAはベリーズ・ルームの豊富なカタログの配信、マーケティングやYouTubeチャンネル管理といったサービスを提供するほか、近日発表予定のデビュー・アルバムのリリースも担う。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「楽曲の様々な配信への流通を担うディストリビューターはTuneCoreのようなアーティスト個人を顧客にするTuneCoreだけでなく、レーベルを顧客に持つFUGAのような存在がある。FUGAは日本でスペースシャワーSKIYAKIホールディングスと提携しているが、今回は英国のレーベル3社が彼らの流通とマーケティングサービスを使う契約を結んだ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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