TuneCore、AI活用のマスタリングサービス開始 DIYアーティスト向けで1曲当たり5ドル
わずかな手数料で世界中の音楽配信に曲を出せるデジタル・ディストリビューターのTuneCoreは6月25日、 AIを活用したオーディオ・マスタリング・サービス「TuneCore Mastering」を導入した。インディペンデントアーティストがリリース前にレコーディングの音質を向上させるためのツールで、キャリアの全段階でセルフリリース・アーティストを支援する同社の既存サービスを補完するものとなる。
新サービスについてTuneCoreは、楽曲の芸術的なビジョンを変えることなく、技術的な改善に焦点を当てたものだと説明。 「プロのマスタリングエンジニアを雇う予算がないアーティストにとって画期的なものだ」と述べた。なお、このAI技術の訓練には、著作権で保護された素材を使用していないと強調している。
この機能は現在、TuneCoreを利用している全アーティストが1曲当たり5ドルで利用できる。マスタリングされていないオーディオをアップロードすると数分で最適化され、試聴後にTuneCoreを通じてダウンロードし、ストリーミング・プラットフォームなどで配信することが可能だ。アップロードと試聴は何度でもできる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「音楽制作シーンでのAIの活用はミキシング、マスタリング、声質の差し替えなどで既に始まっているが、今回、TuneCoreがマスタリングAIをミュージシャンに提供することになった。「プロのマスタリングエンジニアを雇う予算がないアーティストにとって画期的なものだ」という。Japanでの利用開始時期は未発表」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman
広告・取材掲載