ヤマハら5社が共同開発、神奈川・みなとみらい21中央地区に「横浜シンフォステージ」竣工

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横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)

大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EASTの5社(以下 同グループ)共同開発による「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」が、3月31日に竣工した。今後、低層部商業ゾーンとオープンイノベーションオフィス「chilink WORKSITE MINATOMIRAI」は5月9日、ヤマハの体験型「ブランドショップ」は6月初旬、「京急EXホテル みなとみらい横浜」は6月24日に、順次開業する。

横浜シンフォステージは、ウエストタワー、イーストタワーの2棟からなり、総延床面積約18万平方メートルを超えるオフィス・ホテル・店舗等で構成された複合施設。新高島駅徒歩1分、横浜駅から徒歩8分、みなとみらい21中央地区における都市軸の結節点に立地し、横浜駅方面からのペデストリアンデッキを街区内に開通し、みなとみらい駅方面への歩行者ネットワークを形成したことで、エリアの回遊性向上、エリア活性化に貢献している。

ウエストタワーは、基準階専有面積 約3,360平方メートルを有するオフィスを主な用途とし、高層部は京急EXホテル みなとみらい横浜、低層部1階から3階には、ヤマハの体験型ブランドショップを6月初旬にオープンする。この店舗は、楽器経験の有無にかかわらず、音楽や楽器に関する新たな楽しみを発見することを目的とした体験の場。3フロアの総床面積は約2,600m²で、幅広い層の方々に気軽に来店できるように、吹き抜けによる開放的なデザインを採用するほか、合計6カ所の入り口を設置するなど移動しやすいシームレスな設計になっている。

1階には大型ビジョンを設置したブランドの体験エリアと、ヤマハとベーゼンドルファーのピアノショールーム、2階は誰でも気軽に楽器に触れて試すことができる体験型の楽器売場と横浜エリア最大級の品揃えとなる楽譜・書籍売場、3階では大人向けの音楽教室を展開。2階にはライブができるイベントスペースを備えたカフェを開設し、音楽や楽器との心地よい時間と空間を提供する。

イーストタワーは、基準階専有面積約2,820平方メートルを有し、さまざまな企業が本社や研究開発拠点として利用することを想定したオフィスを主な用途とし、低層部にはオープンイノベーションスペースや店舗を備えている。街区内には、開放的なコモンスペース(広場状空地)があり、来街者やオフィスワーカーにとっての憩いの環境や交流の場を提供する。

また、カーボンニュートラルへの取り組みにも注力し、さまざまな環境配慮技術を導入することで、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の建築物全体評価で最高ランクである星5つ、オフィス部分の評価でみなとみらい21中央地区初となる「ZEB Ready」認証を取得、また横浜市建築物環境配慮制度(CASBEE横浜)の最高ランクとなるSランク相当の環境性能を有している。

さらにウエストタワー2階のアトリウムには、建設時の作業音等の音源をもとに制作されたパブリックアートや、コモンスペースには、大林組の建設用3Dプリンター技術と環境配慮技術で造られ、鯨の動きをモチーフにした流線型が特徴的なベンチが設置されている。

同グループは、「今後とも周辺施設との連携を図りながら、さまざまな目的で集まる人々に刺激や出会いを提供し、多様化するライフスタイルや利用者のウェルビーイングを支え、”みらい”を広げる新たなランドマークとして、みなとみらい21中央地区の価値のさらなる向上をめざします」と伝えている。

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