AWAがACRCloudと提携しライブ配信における歌唱・演奏楽曲の自動特定を開始、歌枠配信がより手軽に

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サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービス「AWA(アワ)」は、音楽を聴きながら音声ライブ配信ができるオンライン空間「AWAラウンジ」において、ライブ配信で歌唱・演奏された楽曲の自動特定を開始した。

従来は配信者自身が、配信内で歌ったり演奏した楽曲の情報を配信媒体に報告する手間があった(配信者からの使用楽曲報告を基に、AWAよりJASRAC/NexTone等、音楽著作権管理団体への使用楽曲報告を実施)が、AWAラウンジではそのような手続きなしに、より手軽に弾き語りや歌ってみた等のライブ配信を行える場を実現している。

また、音楽配信サービスであるAWAの強みを生かし、特定された楽曲はAWAで管理する約1億2000万曲分の楽曲データベースと照合することで、個々の楽曲の情報と自動で紐づけられ、音楽著作権管理団体へより正確な使用楽曲報告を可能としている。この独自のシステムは、人に依存しない広範な著作権保護を実現するだけでなく、ライブ配信体験の拡張や原盤クリエイターの支援促進といった、多方面への活用が期待できる。

今回の楽曲の自動特定は、ACRCloud(エーシーアールクラウド)が提供する「Cover Song Identification」を使用し、AWAラウンジの音声ライブ配信のアーカイブ音源を解析することで、歌唱・演奏された楽曲の特定を実現している。Cover Song Identificationは、オリジナル楽曲のカバーバージョンを見つけることを目的としたソリューションで、ACRCloudの持つ膨大なフィンガープリントデータベースより、メロディーラインを参照し、キー、テンポ、楽器編成、など異なる楽曲の微妙な音楽的特徴を捉えることで、カバー楽曲の特定を行う。

ACRCloudは、音声・映像コンテンツの識別と著作権監視のために、費用対効果の高い自動コンテンツ認識技術と関連ソリューションを提供している。同社は、Deezer、The Orchard、Tunecore、RouteNote、Believeなど世界中の音楽、放送業界にクライアントが存在する。また、ACRCloudは、権威ある音楽情報検索評価交換(MIREX)キャンペーンにおいて、2015年と2016年にオーディオフィンガープリント技術で第1位を獲得した。

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