エイベックス、サステナビリティポリシーを策定 専門部署の設立等を通じてエンタメ企業ならではのサステナビリティ活動を推進

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エイベックスは、エンタテインメント企業として「サステナブル(持続可能)な社会」の実現に向けて責任を果たすべく、同社が優先して取り組むべき3つの主要テーマと7つの個別項目からなるマテリアリティ(重要課題)を特定し、サステナビリティポリシーとアクションプランを策定した。

同社は、これまでもコンプライアンスポリシーを遵守し、エンタテインメントを提供する事業を通じ、様々なサステナビリティ活動を展開してきた。この度策定したサステナビリティポリシーは、同社の企業理念である「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能とともに世界に感動を届ける。そして、豊かな未来を創造する」を踏まえたもの。

同社は、サステナビリティ推進を目的とした専門部署の設立をはじめ、エンタテインメント企業の強みを生かした「サステナブルな社会」の実現に向けた普及・啓発、次世代との協業と社会経験の提供、地域・コミュニティとのパートナーシップ強化、次世代型スマートライヴの推進などを通じて、サステナブルな社会の実現を目指す。

企業の存在意義や社会的価値は、「サステナブル(持続可能)な社会」への意識と行動によっても評価される時代になった。それは、エンタテインメント企業も例外でない。同社は、取り組みの理由について「エンタテインメントの価値を高め続ける挑戦者として、サステナビリティ分野においてエンタテインメント企業の新たな価値モデルの創造に取り組んでいきます」と説明している。

代表取締役社長CEO 黒岩 克巳 コメント

「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能とともに世界に感動を届ける。そして、豊かな未来を創造する。」2022年、エイベックスが策定した企業理念です。才能や作品を通じて感動や共感を提供し続ける企業でありたいという想いは、私たちにとって原点回帰でもあると考えています。

そんなエイベックスにとって「サステナビリティ(持続可能性)」への取り組みをどう位置付けるか?私たちは「エンタテインメント企業ならではのサステナビリティへの貢献」にこだわり、新たなサステナビリティポリシーと具体的なアクションプランを策定することにしました。その土台となるのは、エンタテインメント企業にしかない発信力の活用です。振り返ってみても、エイベックスは、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の推進のため、日本政府の国連本部でのプレゼンテーションに全面協力するなど、その発信力を活かしてきました。

エイベックスは、世界のサステナビリティへの貢献において、エンタテインメント企業の新たな価値モデルの創造に挑戦していきます。

主なアクションプラン

1. サステナビリティ推進を目的とした専門部署(サステナビリティ推進室)の新設

本年7月、エンタテインメント企業ならではのサステナビリティを推進するための専門部署(サステナビリティ推進室)を新設。設立メンバーには、同社社員はもちろん、同社グループ所属の與 真司郎(AAA)、古坂大魔王、田辺莉咲子(50音順)に加えて、外部の有識者や次世代を担う大学生も参加し、多様なメンバーで全社的なサステナビリティを推進する。

2. エンタテインメント企業の強みを生かした「サステナブルな社会」の実現に向けた普及・啓発

同社グループ所属のアーティストやタレントを活用した社会課題に関する普及・啓発活動を強化する。公的機関・企業・国際機関・NGOなどとも連携をしながら「サステナブルな社会」の実現に向けた普及・啓発に取り組む。

3. サステナブルな社会に向けた次世代との協業と社会経験の提供

上記1における次世代を担う大学生との協業のほか、同社では2000年以降、職業としてのエンタテインメントの魅力を伝え、著作権の理解促進のために、中高生向け職場訪問プログラム「avex class エイベックスへいこう!」を実施してきた。本年度より「avex class」をリニューアルして、アーティストやタレントが全国の教育機関に訪問し、自身の体験を通じて子供たちに「才能や夢を信じる力」の大切さを伝えるプログラムを実施する。講師は、與 真司郎(AAA)、倖田來未、古坂大魔王、SAM(TRF)、田辺莉咲子、DJ KOO(TRF)(50音順)が務める予定(その他アーティスト・タレントも調整中)。併せて、出張授業を希望する教育機関からの募集を開始している。
・募集ページ
https://avex.com/jp/ja/sustainability/avexclass/

4. 地域・コミュニティとのパートナーシップ強化

地方自治体や地元企業とパートナーシップを強化の上、同社が保有するIP(アーティスト・タレント・音楽・映像・アニメなど)を活用し、地域社会や地域経済への貢献に努める。また、地域を中心に活躍するアーティスト・タレント・モデルなどの開発、育成にも一層注力する。

5. 次世代型スマートライヴの推進

エンタテインメント企業として、環境・社会・経済を調和するスマートライヴの推進は重要な責務だとの認識から、世界的な関心事である脱炭素化に向けたカーボンオフセットイベントの実証実験や、デジタルを活用したファンコミュニティの形成とチケットの電子化推進、イベントに関連して排出される廃棄物の分類や再生化(リサイクル)など、ファンやパートナーと力を合わせスマートライヴの先進事例の構築を目指す。

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