アミューズ、21年4月〜22年3月期は減収減益

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アミューズは5月16日、2022年3月期の連結業績(2021年4月1日〜2022年3月31日)を発表した。

同社グループの経営成績は営業収入387億4,400万円、営業利益28億7,900万円、経常利益28億円、親会社株主に帰属する当期純利益15億6,400万円の減収減益となった。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、2022年3月期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっている。

当期においても新型コロナウイルス感染症拡大の状況は続いたものの、政府・自治体が定めるガイドラインに基づき、コンサートや舞台・公演等を実施したことにより、前年同期に比べ、イベント収入が大きく増加した。一方で、音楽パッケージ作品の発売が減少したことや収益認識会計基準等の適用に伴う前受分に相当するファンクラブ収入の繰り延べなどの影響により、営業収入は減収、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は減益となった。

イベント関連事業は、営業収入208億3,800万円、セグメント利益4億4,900万円の増収増益となった。

主な事業

  • イベント収入:コンサート
    • 桑田佳祐、福山雅治、ポルノグラフィティ、Perfume、宮本浩次、BEGIN、DEAN FUJIOKA、FLOW、flumpool、WEAVER、折坂悠太、DYGL、神はサイコロを振らない、桜田通、三阪咲のコンサートツアーエレファントカシマシ、Skoop On Somebody、BABYMETAL、柚希礼音などのコンサート
    • 星野源、岡野昭仁、藤原さくら、さくら学院などの配信ライブ
  • イベント収入:舞台・公演
    • TEAM NACS「マスターピース」「LOOSER 2022」
    • ミュージカル「October Sky」
    • 若手俳優による「SUPER HANDSOME LIVE 2021」
    • 熱海五郎一座「Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー」
    • 地球ゴージャス「The PROM」
    • ブロードウェイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」
    • ロック オペラ「ザ・パンデモニアム・ロック・ ショー」
    • ミュージカル「The View Upstairs」
    • ミュージカル「ボディガード」
  • 商品売上収入:星野源のシングルCD、ポルノグラフィティのコラボライダースジャケット、コンサートグッズなど
  • ファンクラブ収入:サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfume、BABYMETALなど

音楽・映像事業は、営業収入125億6,100万円、セグメント利益11億4,800万円の減収減益となった。

主な事業

  • 印税収入(新譜・旧譜):サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、BABYMETALなど
  • レーベル収入:
    • 福山雅治、BABYMETAL、@onefive、さくら学院のライブBD・DVD
    • DEAN FUJIOKA、flumpool、まふまふ、折坂悠太のアルバムCDなど
  • 番組制作収入:単発番組の制作受託など
  • 映像製作収入:映画『新解釈・三國志』、映画『今日から俺は!!劇場版』の劇場配給分配収入、イベント興行の中継及び上映収入など
  • 映像作品販売収入:桑田佳祐監督作品の映画『稲村ジェーン』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final/ The Beginning』などの映像パッケージ販売収入

出演・CM事業は、コマーシャル収入の減少により営業収入53億4,400万円、出演収入の増加によりセグメント利益12億8,100万円の減収増益となった。

主な事業

  • 出演収入・CM収入:桑田佳祐、福山雅治、大泉洋、安田顕、上野樹里、仲里依紗、吉高由里子、ホラン千秋、板谷由夏、深津絵里、賀来賢人、吉沢亮、三吉彩花、清原果耶、堀田真由、桜田通など

同社グループの次期の業績見通しは、営業収入400億円(前年同期比3.2%増)、営業利益26億円(前年同期比9.7%減)、経常利益27億円(前年同期比3.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16億5,000万円(前年同期比5.5%増)を計画している。

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