YouTube、著作権管理システム「コンテンツID」をアップグレード

ビジネス

グーグル社が運営するYouTubeの著作権管理システム「コンテンツID」がアップグレードされた。

今までYouTubeは著作権管理に対し3000万ドル以上の投資を行ってきており、今回は新たに3つの改良が行われた。

YouTubeプロダクトマネージャー デービット ローゼンシュタイン氏によると、まず一つは、YouTube上の全ての動画の中から、YouTubeパートナーのコンテンツを識別するマッチング技術の強化で、以前よりも正確なマッチングを実現、例えばミラーリングされたイメージも判別が可能となった。

また、異議申し立てにおいて新しいプロセスが設けられた。以前は、動画をアップロードしたユーザーがコンテンツ保有者から申し立てを受け、ユーザーがその申し立ては無効だと訴えても、その訴えがコンテンツ保有者に拒否された場合は、ユーザーにそこから先のプロセスは基本的に用意されていなかった。
しかし、今回から、上記のコンテンツ保有者による拒否に対し、ユーザーは再度主張(異議申し立て)をすることが可能となった。この「異議申し立て」を受けたコンテンツ保有者は、最初の申し立てを取り下げるか、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく正式な通知を送るか、どちらかを選択する事になる。

さらに、なんらかの原因で起こりうる、コンテンツ所有者が意図しない申し立てを発見する技術を改良。手動で、無効の可能性がある申し立てを精査するプロセスも導入された。

現在、YouTubeには1分間に72時間強の動画がアップロードされており、コンテンツIDシステムへアップロードされている参照ファイルは、1000万本以上にのぼるという。

■YouTube著作権センター:http://www.youtube.com/t/copyright_center

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