大規模複合施設「NTT日比谷タワー」着工 次世代情報通信基盤「IOWN」搭載で400席のホール完備

NTT都市開発と東京電力パワーグリッドは12月8日、東京都千代田区の内幸町一丁目街区中地区において「NTT日比谷タワー」の新築工事を着工したと発表した。竣工は2031年10月末を予定し、NTT本社を移転する計画だ。

本タワーは、日比谷公園に隣接した内幸町一丁目街区の中地区に位置し、オフィス、産業支援施設、ホール、商業、宴会場、ホテルなどの多様な用途から構成される、延床面積約36万平方メートルの大規模複合施設。地上48階、地下6階、高さ約230メートルで、国内最大級の規模となる。

賃貸オフィスは総貸床面積約4.6万坪、基準階面積約1,600坪の無柱空間を有する国内最大級のメガプレートオフィス。次世代情報通信基盤IOWNの大容量・低遅延・低消費電力の特徴を生かし、遠隔地の相手でもまるで隣にいるようなコミュニケーションが可能になる環境を整備する。

産業支援施設は、IOWNなどの最先端技術で世界中の企業や人々とイノベーションを生み出す共創・オープンイノベーション拠点として機能。9階には日比谷公園が一望できる約400席のホールを設け、文化発信拠点として、クラシック・ポップスなどのコンサートや新サービス発表会・講演会などのビジネスシーンでも利用可能にとする。

また、全国各地のアリーナやスタジアムをIOWNでつなぐことで、リアルタイムで臨場感あふれるスポーツ観戦・ライブビューイングなどの新しいエンターテイメント体験も可能となる。低層部には、屋内貫通通路「Cross Gate」を整備。壁面・天井一体型の大型LEDビジョンとIOWNにより、新たな空間体験を提供する。