Spotify、高音質プラン「Supremium」の画像流出か

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Music Allyは5月7日、Spotifyに関する最新の動きをまとめた記事を公開した。中でも注目されるのは、かねて導入間近と噂されている最上位の定額プラン「Supremium(スプレミアム)」のユーザーインターフェース(UI)と思われる画像が流出したことだ。掲示板サイトの米Reddit(レディット)に掲載された画像によると、ユーザーはSpotify Connect(専用アプリをリモコン代わりに他デバイスで音楽を再生する機能)対応のデバイスで、最大24ビットの高音質で音楽ファイルをストリーミングできるようになるとみられる。

同記事ではこのほか、新しいUIで歌詞表示の機能が強調されていることに言及。表示件数の上限に達した無料ユーザーは、有料プランへの切り替えを勧める通知に不満を募らせているという。

また、ジャンルではメキシカン・ミュージックが急成長しており、全世界での再生回数が2018年からの5年間で440%伸びたと指摘。さらに、「Discover Weekly(再生履歴を基にユーザーが聴いたことがないおすすめの曲を集めたプレイリスト)」で、AIが生成した音楽が紹介されたケースにも触れている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Spotifyは3年前(2021年1月)に高品質オーディオへ進出すると発表したが翌年、延期を発表した。今回も確定とは言えないが、同社は長らく株主からビジネスモデルの拡張を求められていて、高音質の最上位プランの追加はその流れにある。ライバルのAppleは高音質配信を武器にイヤホンやスマートスピーカーなどハード売上も立てているが、Spotifyの音楽ハードは失敗が続いているので巻き返したい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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