オリコン、23年4月~24年3月期は経常利益6.5%減 今期は7.6%増の見込み

ビジネス 音楽業界

オリコンは5月8日、2024年3月期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。

同社グループの連結経営成績は、コミュニケーション事業とモバイル事業は前年同期比で減収となり、データサービス事業は前年同期比で増収となった。この結果、売上高は前連結会計年度比7,507万円減(1.5%減)の48億9万円となった。

費用面では、前連結会計年度と比べて、売上原価は1億910万円増(7.8%増)、販売費及び一般管理費は2,497万円増(1.5%増)となった。これは主に人件費等の増加によるものだ。以上の結果、営業利益は前連結会計年度比2億915万円減(11.8%減)の15億5,669万円となり、営業利益率は、第1四半期連結会計期間(2023年4月~6月)29.5%、第2四半期連結会計期間(2023年7月~9月)28.7%、第3四半期連結会計期間(2023年10月~12月)35.2%、第4四半期連結会計期間(2024年1月~3月)35.5%となり、当連結会計年度で32.4%となった。経常利益は前連結会計年度比1億1,065万円減(6.5%減)の15億8,869万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比5,185万円減(4.7%減)の10億5,513万円となり、自己資本利益率(ROE)は21.4%となった。

第4四半期連結会計期間における前年同期との比較では、売上高は5.4%増、営業利益は9.3%増となった。

ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業全体について、売上高は、前連結会計年度比3,713万円減(1.0%減)の37億8,546万円、セグメント利益は前連結会計年度比1億9,295万円減(7.6%減)の23億4,927万円となった。

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業について、売上高は前連結会計年度比341万円増(0.5%増)の6億7,398万円、セグメント利益は前連結会計年度比1,704万円増(7.3%増)の2億5,166万円となった。

モバイル端末向けを中心に、音楽・書籍等のコンテンツ配信サービス等を展開しているモバイル事業について、売上高は前連結会計年度比4,135万円減(10.8%減)の3億4,064万円、セグメント利益は前連結会計年度比3,643万円減(27.4%減)の9,670万円となった。

2025年3月期の通期連結業績については、売上高52億円(当連結会計年度比8.3%増)、営業利益17億2,000万円(同10.5%増)、経常利益17億1,000万円(同7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億7,000万円(同10.9%増)を見込んでいる。

関連タグ

オススメ