テレビ朝日がホビーメーカー壽屋との資本業務提携、IPやコンテンツの開発・展開で連携

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テレビ朝日ホールディングスの連結子会社であるテレビ朝日は12月11日、壽屋との間で資本業務提携契約を締結したと発表した。

同社グループでは、2023年度より新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」を推進している。同社グループの“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°に展開してコンテンツ価値を最大化してゆく「360°戦略」を推進している。そのなかで「アニメ・ゲーム事業」や「メタバース事業」を成長領域と位置付け、積極的な取組みを展開している。また、成長の好循環を生み出すための投資をおこなうため500億円の戦略投資枠を設定した。

壽屋はフィギュアやプラモデルといったホビー関連商品の企画・製造・販売において、長年培ってきた企画開発力を強みに、国内だけでなくグローバルにおいてもトップレベルを維持している。近年では、自社IP拡充に向けた投資・育成やプラモデル・フィギュアに続く新領域の確立などを成長戦略に掲げている。

両社間の資本業務提携について、両社の強みを活かしたIPやコンテンツの開発・展開等においてさらなる連携を深めることで良質なコンテンツを生み出し続けるエコシステムを構築していくとともに、それぞれの企業価値を向上させていくことを目的としていると説明している。

今後の主な展開(本資本業務提携の狙い)

  1. オリジナルIP・コンテンツの共同開発および二次利用の共同展開
  2. 両社の保有するIP・コンテンツを活用した商品化、メディア展開等におけるさらなるビジネス展開
  3. メタバースなど新領域でのビジネス展開
  4. 人事交流を通じた両社のコンテンツ開発・展開力の強化

テレビ朝日 代表取締役会長 早河 洋氏コメント

当社グループは、今年度から新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」として、“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進しています。

その中でもIPビジネスを中心に新領域へ挑戦する成長戦略としてアニメ・ゲーム事業、メタバース事業などでのビジネス開発を強化しています。

テレビ朝日と壽屋は、これまでも当社が展開するメタバース空間を活用してイベントを開催するなど連携してまいりました。
当社の持つIP・コンテンツ制作力およびメディアによる展開力と、壽屋の持つクオリティの高い商品化技術や、海外を含む幅広い販売網などお互いの強みを活用することで、IP・コンテンツの開発や二次利用展開で連携を深め、コンテンツの価値を最大化する体制を構築してまいります。

壽屋 代表取締役社長 清水 一行氏コメント

当社は「私たちが作り出すホビーを通じて世界の人々と幸せを共有する」をミッションとして、オリジナルIP拡充に向けた投資・育成や、プラモデル・フィギュアに続く新領域の確立などを成長戦略に掲げ、積極的な施策を推し進めてまいりました。
こうしたなか、メディア展開において強いノウハウと実績を持つテレビ朝日と、お互いの企業価値向上に向けた資本業務提携を締結できたことを大変喜ばしく思っております。両社のリソース、ノウハウ、強みを存分に生かし、共創に取り組むことで、事業強化・拡大を図るとともに、長期的な事業発展の実現を目指したいと考えております。
創立から70年、当社は常に新しいことに挑戦しながら今日まで歩んできました。この 度のパートナーシップにより、これまで以上にユーザーの皆さまに喜んでいただける 製品・サービスを提供すべく、よりグローバルなエンターテインメント企業の実現を目指してまいります。

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