ハピネット、23年4月~9月期は経常利益40.2%増

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ハピネットは11月10日、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間における同社グループの経営成績については、玩具事業やアミューズメント事業が引き続き好調に推移したことに加え、ビデオゲーム事業でヒット商品があったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。また、8月31日をみなし取得日として同社の持分法適用関連会社であったブロッコリーの株式を追加取得し連結子会社化したことに伴い、段階取得に係る差益10億2,500万円を特別利益として計上している。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,609億5,700万円(前年同期比14.7%増)、営業利益は47億2,800万円(同44.2%増)、経常利益は49億100万円(同40.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は41億2,900万円(同83.2%増)となった。なお、ブロッコリーは同社の連結子会社となったが、当第2四半期連結会計期間においては貸借対照表のみを連結しており、四半期連結損益計算書に同社の業績は含まれていない。

玩具事業については、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」をはじめとしたくじ商品や「ポケモンカードゲーム」などのトレーディングカードが依然好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は686億9,800万円(前年同期比15.0%増)、セグメント利益は32億8,800万円(同52.5%増)となった。

映像音楽事業については、第2四半期においては大きなヒット作品に恵まれず、加えて同社出資映像作品の一部で投資損失が発生したものの、第1四半期において音楽パッケージの新譜の販売や同社出資映像作品の配信プラットフォームへの販売などが好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。この結果、売上高は333億8,200万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益は2億2,200万円(同16.7%増)となった。

ビデオゲーム事業については、第1四半期において大きなヒット商品があったことに加え、第2四半期においても「Nintendo Switch」や「PlayStation5」のハードの売上が引き続き好調に推移したことや、「ピクミン4」などの商品が堅調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。この結果、売上高は389億8,600万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益は7億1,300万円(同21.7%増)となった。

アミューズメント事業については、カプセル玩具市場がインバウンド需要の回復も取り込み伸長していることに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店を拡大したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2023年9月末日時点で90店舗を出店している。この結果、売上高は198億8,900万円(前年同期比32.4%増)、セグメント利益は11億5,500万円(同16.2%増)となった。

2023年3月期の連結業績予想は、5月12日で公表したものを据え置いた。

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