ローランド、23年1月~9月期は営業利益23.1%増

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ローランドは11月8日、2023年12月期第3四半期の連結業績(2023年1月1日~2023年9月30日)を発表した。

前年度に買収した米国のドラムメーカーDrum Workshop, Inc.(以下DW社)の新規連結効果や円安効果もあり、当第3四半期連結累計期間の売上高は、714億1,000万円(前年同期比10.5%増)となった。損益については、営業利益は77億4,400万円(同23.1%増)、経常利益は71億3,100万円(同21.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は57億6,200万円(同13.5%増)となった。

鍵盤楽器は、売上高183億8,700万円(前年同期比11.7%減)となった。電子ピアノは、コロナ禍を契機とした非常に高い需要の落ち着きに加え、ディーラーの在庫調整、競合激化等により苦戦した。

管打楽器は、売上高206億2,300万円(前年同期比47.8%増)となった。ドラムは、中国においては、コロナや政府の学習塾に対する規制を背景とした音楽教室縮小の影響を受けたが、新製品の導入を中心に先進国では概ね堅調に推移した。ドラム事業全体としては、DW社の新規連結効果もあり販売は大きく伸長した。電子管楽器は、主力市場である中国、日本での市場在庫の調整に加え、中国を中心に新規参入企業との競合もあり、販売は苦戦した。

ギター関連機器は、売上高181億2,300万円(前年同期比12.5%増)となった。ギターエフェクターは、前年同期間の供給不足からの回復に加え、新製品の効果もあり好調に推移した。楽器用アンプは、米国を中心とした市場の在庫調整影響はあったが、堅調な需要に加え新製品の貢献もあり好調に推移した。

クリエーション関連機器&サービスは、売上高89億9,600万円(前年同期比2.3%増)シンセサイザーは、前年同期間に多くの新製品を発売したため反動減があったが、需要は堅調に推移した。ダンス&DJ関連製品では、今期発売した新製品群は貢献しているものの、既存製品には落ち着きが見られた。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、ソフトウエアシンセサイザーやサウンドコンテンツ、ハードウエアのアップデータ等の提供を継続的に行い、会員数は安定的に増加した。

映像音響機器は、売上高30億8,500万円(前年同期比4.6%増)となった。ビデオ関連製品は、個人向け配信需要が落ち着いた一方でイベント需要が回復し、関連製品の需要の高まりを受け好調に推移した。

当期の通期連結業績予想は、2月13日に公表したものを据え置いた。

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