スペースシャワーネットワーク、22年4月~23年3月期は増収減益

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スペースシャワーネットワーク

スペースシャワーネットワークは5月12日、2023年3月期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。

当連結会計年度の業績については、売上高は153億8,113万円と前期比15億1,669万円増(同10.9%増)、営業損益は営業利益1億5,344万円と前期比1億5,358万円増(前年同期は営業損失13万円)、経常損益は経常利益5億6,376万円と前期比1,224万円増(同2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億4,826万円と前期比2億2,534万円減(同39.3%減)と、増収減益となった。

メディア セグメントは、有料放送事業において、番組販売売上が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。映像制作事業においては、ライブの映像収録案件等の受注が増加したものの助成金収入が減少したことにより、前年同期比で増収減益となった。この結果、当セグメントの売上高は49億4,681万円と前期比4億8,596万円減(同8.9%減)となり、セグメント損益(経常損益)はセグメント利益(経常利益)2億7,282万円と前期比1億4,693万円減(同35.0%減)となった。

ライブ・コンテンツ セグメントは、ライブハウス事業やエンターテインメントカフェ事業など店舗ビジネスにおいては、コロナ禍からの回復傾向が続いたことにより、前年同期比で増収増益となった。また、イベント事業においては、当第1四半期連結会計期間に開催した、投資フェーズにある新たな大型イベント「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」や「POP YOURS」の立ち上げに伴い、コスト負担が増加したものの、2022年8月に当社主催の夏の野外音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER 2022」を3年ぶりに開催したことや、助成金収入の増加により、前年同期比で増収増益となった。この結果、当セグメントの売上高は59億1,403万円と前期比16億7,727万円増(同39.6%増)となり、セグメント損益(経常損益)は、セグメント利益(経常利益)3億7,418万円と前期比3億1,352万円増(同516.9%増)となった。

ソリューション セグメントは、ディストリビューション事業において、音楽配信売上が増加したものの、音楽配信の運営体制強化に向け、人員の再配置に伴う人件費等の固定費や配信システムの運用コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。また、ファンクラブ事業において、受託案件が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。この結果、当セグメントの売上高は45億2,027万円と前期比3億2,538万円増(同7.8%増)となり、セグメント損益(経常損益)はセグメント損失(経常損失)9,105万円と前期比1億3,766万円減(前期はセグメント利益(経常利益)4,661万円)となった。

2024年3月期は、新型コロナウイルス感染症の分類が5類へ移行することなどに伴い、行動制限の緩和がさらに進み、社会経済活動は平常化へ向かうと想定されることから、ライブ・イベントや、ライブハウス及びエンターテインメントカフェなどの店舗営業が通常時へ回帰し、収益が回復することを見込んでいる。また、有料放送収入の減少が見込まれるものの、デジタル音楽配信収入の増加が引き続き見込まれることなどにより、売上高及び営業利益は、大幅に増加する見込みだ。一方で、雇用調整助成金やJ-LODなどの助成金収入の減少が見込まれることにより、経常利益については、微増となる見込みだ。以上により、通期連結業績予想として、売上高は166億5,005万円(当期比8.2%増)、営業利益は5億5,442万円(当期比261.3%増)、経常利益は6億26万円(当期比6.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億7,451万円(当期比7.5%増)を見込んでいる。

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