オリコン、22年4月〜9月期の経常利益20.5%増

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オリコンは11月4日、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間の同社グループの連結経営成績について、売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収となり、モバイル事業は前年同期比で減収となり、全体では前年同期比1億4,374万円増(6.5%増)の23億7,150万円となった。

費用面では、株式報酬制度の導入や例年以上の賃上げを実施したが、売上原価は前年同期比2,543万円減(3.6%減)、販売費及び一般管理費は前年同期比2,075万円増(2.5%増)となり、営業利益は前年同期比1億4,843万円増(21.1%増)の8億5,063万円、経常利益は前年同期比1億4,209万円増(20.5%増)の8億3,543万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べて投資有価証券売却益が減少したことにより、前年同期比6,709万円増(14.0%増)の5億4,517万円となった。

コミュニケーション事業について、顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で17.9%増加した。同事業は、様々な産業との「ブランドコラボレーション」により付加価値を生み出す、世界でも類を見ない「最先端の知財ビジネス」であり、ブランド価値と認知度の向上に伴って商標利用を中心に前年同期比で収益規模を拡大した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で2.8%増加し、7〜9月の直近3か月は前四半期の4〜6月と比べ5.0%増加した。タイアップ広告が前年同期比で減少したが、コンサルティング事業は増加した。外部メディア向けコンテンツ提供は、前四半期の4〜6月と比べエンタテインメント関連ニュースへの関心が高まり前年同期比ほぼ横ばいで推移した。また、自社メディア「ORICON NEWS」では、4〜9月のセッション数は前年同期と比べ約3%減少したが、7〜9月の直近3か月は、エンタテインメント関連ニュースの復調もあり、前年同期と比べ約6%増加し、前四半期4〜6月との比較では約13%増加した。自社メディアの競争力強化により、4〜9月の広告単価は前年同期比で約20%上昇した。さらに、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では9月にチャンネル登録者数が167万人を超えた。展開コンテンツの幅を広げたことにより動画の再生数も復調基調にあり、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は前年同期比1億8,013万円増(10.8%増)の18億4,103万円、セグメント利益は前年同期比1億9,393万円増(18.6%増)の12億3,590万円となった。

データサービス事業の売上高は前年同期比209万円増(0.6%増)の3億3,449万円、セグメント利益は前年同期比222万円増(1.9%増)の1億2,081万円となった。

モバイル事業の売上高は前年同期比3,848万円減(16.4%減)の1億9,598万円、セグメント利益は前年同期比3,163万円減(30.5%減)の7,217万円となった。

連結業績予想は5月10日公表を据え置いた。

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