スペースシャワーネットワーク、22年4月〜9月期は増収増益 今期営業を一転赤字に下方修正

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スペースシャワーネットワーク、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結会計期間においては、同社主催の夏の野外音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER 2022」を、8月26日〜28日の3日間、山梨・山中湖交流プラザきららにて開催した。過去2年、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて開催することができず、3年ぶりの開催となった。自治体のガイドラインに則った収容人数において、3日間で合計6万人を動員するとともに盛況を博し、コロナ禍からの復活を果たした。

また、同社はSWEET LOVE SHOWER 2022の開催に先立ち、内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室との共同で、音楽フェス感染対策動画「フェスにいこうよ」を制作し、公開した。動画を通じて「感染対策をしっかり行った上で音楽フェスを楽しもう」という前向きなメッセージを発信した。引き続き、来場者が安全に、安心して楽しめるライブ・イベントの発展に向けて注力するという。

これら取り組みの結果、売上高は75億9,181万円と前年同期比11億1,941万円増(同17.3%増)となった。また、各段階利益は、助成金収入が減少したものの、コロナ禍で大きな影響を受けたライブイベントや店舗ビジネスが回復軌道に入ったことを受け、営業損益は営業利益6,292万円と前年同期比9,549万円増(前年同期は営業損失3,257万円)、経常損益は経常利益2億4,600万円と前年同期比1,956万円増(同8.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純損益は親会社株主に帰属する四半期純利益2億1,531万円と前年同期比4,033万円増(同23.1%増)の増収増益となった。

メディア セグメントでは、有料放送事業において番組販売売上が減少したことなどにより前年同期比で減収減益、映像制作事業においては、ライブの映像収録案件等の受注が減少したことなどにより前年同期比で減収減益となった。この結果、売上高は23億4,349万円と前年同期比2億9,056万円減(同11.0%減)、セグメント利益(経常利益)は2億2,719万円と前年同期比4,188万円減(同15.6%減)の減収減益となった。

ライブ・コンテンツ セグメントでは、ライブハウス事業やコンセプトカフェ事業など店舗ビジネスにおいてコロナ禍からの回復傾向が続いたことにより前年同期比で増収増益、イベント事業において当第1四半期連結会計期間に開催した、投資フェーズにある新たな大型イベント「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」や「POP YOURS」の立ち上げに伴い、コスト負担が増加したものの、2022年8月に同社主催の夏の野外音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER 2022」を3年ぶりに開催できたことから、前年同期比で増収増益となった。この結果、売上高は31億5,362万円と前年同期比11億5,705万円増(同58.0%増)となり、セグメント利益(経常利益)は7,133万円と前年同期比1億5,325万円増(前年同期はセグメント損失(経常損失)8,191万円)の増収増益となった。

ソリューション セグメントでは、ディストリビューション事業において音楽配信売上が増加したものの、CDやDVD等のパッケージ流通売上が減少したことや、音楽配信の運営体制強化に向け、人員の再配置に伴う人件費等の固定費や配信システムの運用コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。また、ファンクラブ事業において、受託案件が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。この結果、売上高は20億9,469万円と前年同期比2億5,291万円増(同13.7%増)となり、セグメント損失(経常損失)5,798万円と前年同期比1億024万円減(前年同期はセグメント利益(経常利益)4,225万円)の増収減益となった。

連結業績予想は当第2四半期連結累計期間の業績を踏まえ、売上高を従来予想169億3,600万円から9.9%減の152億6,500万円、営業利益を同2億4,500万円から2億5,600万円減の△1,100万円、経常利益を同4億5,400万円を据え置き、親会社株主に帰属する当期純利益を3億円から11.7%増の3億3,500万円とそれぞれ修正した。

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