JVCケンウッド、フィリピンの販売拠点である子会社JVCフィリピンを破産申請

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JVCケンウッドは、10月27日開催の同社取締役会および株主総会において、在フィリピン連結子会社で休眠しているJVC(Philippines), Inc.(以下、JPL)の自己破産申請を行うことを決議したと発表した。

JPLはフィリピンにおける販売拠点として、1996年8月にTrademark Industries, Inc.社(TMI社)とJVCケンウッドの100%連結子会社であるJVC Asia Pte. Ltd.(現JVCKENWOOD Singapore Pte. Ltd.(JKSG))との合弁会社として設立。その後、2011年10月にTMI社の株式を全数買い取り、現在ではJKSGが100%出資する子会社(発行済株式20,000,000株のうち形式株主5株を除く)となっている。この間、市場環境の変化等により、JPLは2012年1月に事業活動を終了し休眠化していたが、自己破産によって会社を清算することが最も適切であると判断し、今回の決議に至ったという。

負債総額6億1,100万フィリピンペソ(約15億1,100万円)のうち、6億900万フィリピンペソ(約15億500万円)はJVCケンウッドからの借入金および未払利息だという。なお、負債総額は2022年9月末現在の貸借対照表に計上しているものであり、今後破産手続開始にかかる公告期間に入るため、負債金額は変動する可能性があるとのこと。

JVCケンウッドはJPLに対する債権として貸付金および未収利息を有しているが、全額貸倒引当金を計上済のため新たな損失は生じないという。また同社の連結決算においても、JPLが保有する現預金に対し全額引当金を計上済であり、新たな損失は生じないとのこと。

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