スペースシャワーネットワーク、22年4月〜6月期経常は赤字転落

ビジネス 音楽業界

スペースシャワーネットワーク

スペースシャワーネットワークは8月10日、2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間について、売上高は34億1,420万円と前年同期比2億2,849万円増(同7.2%増)となった。また、主に投資フェーズにある大型イベントの立ち上げに伴うコスト増や、助成金収入(営業外収益)の減少などにより、営業損益は営業損失1億2,500万円と前年同期比1億3,960万円減(前年同期は営業利益1,459万円)、経常損益は経常損失2,438万円と前年同期比1億9,500万円減(前年同期は経常利益1億7,062万円)、親会社株主に帰属する四半期純損益は親会社株主に帰属する四半期純利益2,785万円と前年同期比9,508万円減(同77.3%減)の増収減益となった。

メディア セグメントでは、有料放送事業において、スカパー!サービスの配分単価の上昇があったものの、視聴可能世帯数が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。オンデマンド事業においては、2021年6月に本サービスを開始した「スペースシャワーオンデマンド」の有料会員数が堅調に増加しているものの、コンテンツへの投資コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。映像制作事業においては、ライブの映像収録案件等の受注が増加したものの、利益率が低下したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。この結果、同セグメントの売上高は11億6,630万円と前年同期比1億3,781万円減(同10.6%減)、セグメント利益(経常利益)1億3,767万円と前年同期比652万円減(同4.5%減)の減収減益となった。

ライブ・コンテンツ セグメントでは、ライブハウス事業やコンセプトカフェ事業など店舗ビジネスにおいて、コロナ禍からの回復傾向が続いたことに加えて、2022年2月に「あっとほぉーむカフェ」の新規出店をしたことなどにより、前年同期比で増収増益となった。イベント事業においては、投資フェーズにある新たな大型イベント「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」や「POP YOURS」の立ち上げに伴い、コスト負担が増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。この結果、売上高は11億5,014万円と前年同期比1億9,543万円増(同20.5%増)、セグメント損失(経常損失)1億6,621万円と前年同期比1億6,709万円減(前年同期はセグメント利益(経常利益)88万円)の増収減益となった。

ソリューション セグメントでは、ディストリビューション事業において、音楽配信売上が増加したものの、CDやDVD等のパッケージ流通売上が減少したことや、音楽配信の運営体制強化に向け、固定費やシステム運用コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。この結果、売上高は10億9,775万円と前年同期比1億7,088万円増(同18.4%増)、セグメント利益(経常利益)267万円と前年同期比2,889万円減(同91.5%減)の増収減益となった。

2023年3月期の連結業績予想は、5月13日発表を据え置いた。

オススメ