ハピネット、22年4月〜6月期の映像音楽事業は増収減益

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ハピネットは8月9日、2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間における同社グループの経営成績は、玩具事業やアミューズメント事業が好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面は、物流効率の向上と輸送エネルギー削減を目的に、同社の西日本の物流センターを2022年5月より兵庫県尼崎市から大阪府東大阪市に移転したことによる費用の計上などにより、前年同期を下回った。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は616億8,000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は11億4,800万円(同2.8%減)、経常利益は13億2,200万円(同1.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億2,500万円(同1.9%減)となった。

玩具事業は、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品や「ポケモンカードゲーム」などのコンビニエンスストア向け商品が引き続き好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面は、物流センターの移転による販売費及び一般管理費の増加などにより、前年同期を下回った。この結果、売上高は254億1,500万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は6億5,500万円(同13.0%減)となった。

映像音楽事業は、「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」などの映像音楽パッケージの新譜の販売が好調に推移したことや、映像メーカー部門において同社出資アニメーション作品の海外販売が伸長したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面は、滞留在庫の評価損失及び同社出資映像作品の投資損失が発生したことにより、前年同期を下回った。この結果、売上高は165億500万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は1億300万円(同58.5%減)となった。

ビデオゲーム事業は、半導体不足などの影響を受け、ハードの売上が低調に推移していることに加え、ソフトにおいても大きなヒット商品に恵まれなかったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。この結果、売上高は128億6,000万円(前年同期比16.7%減)、セグメント利益は1億6,000万円(同37.5%減)となった。

アミューズメント事業は、カプセル玩具の販売が引き続き好調に推移したことに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大も寄与し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2022年6月末日時点で52店舗を出店している。この結果、売上高は68億9,800万円(前年同期比34.5%増)、セグメント利益は5億3,300万円(同128.4%増)となった。

2023年3月期通期の連結業績予想は5月11日発表のものを据え置いた。

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