ローランド、21年1月〜12月期は売上・営業利益・当期純利益とも大幅増で過去最高を更新

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2021年12月期 決算説明会資料より

ローランドは2月10日、2021年12月期の連結業績(2021年1月1日〜2021年12月31日)を発表した。

当連結会計年度の売上高は800億3,200万円(前期比25.0%増)、営業利益は110億9,300万円(前期比55.9%増)、経常利益は101億200万円(前期比60.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は85億8,600万円(前期比99.6%増)となった。

鍵盤楽器について、主要カテゴリーでは、電子ピアノは新たなLifestyleの定着による需要増により、ポータブルタイプの新製品や、スタイリッシュなデザインの新製品が好調に推移した。また北米での販路開拓も奏功し、販売は大きく伸長しましたが、供給不足により全地域で受注残が増加した。以上により、鍵盤楽器の売上高は247億9,200万円(前期比39.0%増)となった。

管打楽器について、主要カテゴリーでは、電子ドラムはVドラム・アコースティック・デザイン・シリーズや、既存製品のバリエーションモデルが好調に推移し、販売は大きく伸長した。電子管楽器は、今期発売したエアロフォン・シリーズの最上位モデルや、地域限定モデル等が好調に推移した。また電子管楽器市場全体の盛り上がりもあり、販売は伸長した。以上により、管打楽器の売上高は190億5,300万円(前期比30.3%増)となった。

ギター関連機器について、主要カテゴリーでは、ギターエフェクトは供給不足があるものの前期発売した新製品群や、今期発売したコンパクト・エフェクターのアニバーサリーモデル等を活用したプロモーションが奏功し、販売は伸長した。楽器用アンプは、北米を中心にKATANAアンプシリーズの販売が伸長した。また屋外使用を想定したタイプのアンプに加え、キーボードや電子ドラム向けのアンプも大変好調に推移した。以上により、ギター関連機器の売上高は190億9,300万円(前期比14.2%増)となった。

クリエーション関連機器&サービスについて、主要カテゴリーでは、シンセサイザーは電子ピアノと同様に88鍵盤を搭載したシンセサイザーやステージピアノに加え、新興国向けのキーボードも好調に推移した。ダンス&DJ関連製品は、ステイホームを契機に音楽制作への関心が高まり、前期及び当期発売の新製品群が好調に推移し、販売は大きく伸長した。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいてソフトウエア音源の新製品に加え、既存電子ドラム製品の機能を拡張するアップデートソフトの販売や、同社ハードウエア用エディターの提供を行った。また、同社シンセサイザーとRoland Cloudをワイヤレスで接続し、多彩なコンテンツをシームレスに楽しめるサービス「Roland Cloud Connect」を発売した。以上により、クリエーション関連機器&サービスの売上高は101億2,200万円(前期比26.4%増)となった。

映像音響機器について、主要カテゴリーでは、ビデオ関連製品は中価格帯は好調が継続したものの、ステイホームを契機とした個人の配信需要が一巡し、また他社製品との競合影響もあり、低価格帯の販売が伸び悩んだ。以上により、映像音響機器の売上高は42億8,200万円(前期比6.9%減)となった。

2022年12月期連結業績については、売上高850億円、営業利益116億円、経常利益117億円(前期比15.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益87億円(前期比1.3%増)を予想している。

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