オリコン、21年4月〜12月期は増収増益 通期予想を上方修正

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オリコンは2月4日、2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間の売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収、モバイル事業が前年同期比で減収となった。全体では前年同期比3億6,089万円増(12.3%増)の33億672万円となった。費用面では、売上原価は前年同期比1,692万円減(1.6%減)、販売費及び一般管理費は人件費の増加等により前年同期比5,620万円増(4.9%増)となった。営業利益は前年同期比3億2,161万円増(43.0%増)の10億6,887万円となった。経常利益は前年同期比3億2,392万円増(44.2%増)の10億5,654万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ投資有価証券売却益等の特別利益が2億2,323万円減少したことにより、前年同期比5,822万円増(8.8%増)の7億1,622万円となった。なお、当第3四半期連結会計期間(10月〜12月)における前年同期との比較では、売上高が9.3%増、営業利益が40.7%増となった。

コミュニケーション事業について、顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で37.2%増加した。10月〜12月は、商標利用契約・デジタルプロモーション(送客)・データ販売の各ビジネスともに前年同期比で収益規模を拡大して推移した。ニュース配信・PV事業の売上高は、2020年10月から開始したコンサルティング事業を含め、前年同期比で10.8%増加した。10月〜12月は、外部メディア向けコンテンツ提供やコンサルティング事業の業容が前年同期比で拡大した。さらに、自社メディア「ORICON NEWS」では、4〜12月のセッション数は前年同期と比べて約17%増加し、10〜12月の直近3か月実績で前年同期と比べて約19%増加した。また、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では12月にチャンネル登録者数が150万人を超え、再生数も順調に増加しており、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比4億6,730万円増(23.4%増)の24億6,646万円、セグメント利益は前年同期比4億3,373万円増(38.6%増)の15億5,791万円となった。

データサービス事業の売上高は、前年同期比81万円増(0.2%増)の4億9,838万円、セグメント利益は固定資産の償却負担等により前年同期比684万円減(3.7%減)の1億7,928万円となった。

モバイル事業について、同事業では、従来「フィーチャーフォン向け事業」と「スマートフォン向け事業」の2つに区分して状況を記載していたが、経営資源配分等の観点において、当連結会計年度より一体管理する体制へ移行した。売上高は、前年同期比1億723万円減(23.9%減)の3億4,187万円、セグメント利益は前年同期比5,645万円減(27.3%減)の1億5,052万円となった。

連結業績予想は、売上高を従来予想据え置きの44億6,000万円、営業利益を同12億3,000万円から17.1%増の14億4,000万円、経常利益を同12億1,000万円から17.4%増の14億2,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同8億6,000万円から11.6%増の9億6,000万円と上方修正した。

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